GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社の連結企業、GMOグローバルサインが、VMC(Verified Mark Certificate)の認証局として正式に認可され、2025年4月8日より国内外でのVMCの発行を開始します。また、その日からGMOブランドセキュリティ株式会社が、VMCを用いた「BIMI/VMC」の導入支援サービスを開始します。これにより、企業は自社のロゴをメール上に表示させることで、なりすましやフィッシング詐欺からの保護を強化できるようになります。
BIMI/VMCとは
BIMI(Brand Indicators for Message Identification)は、企業が送信するメールに自社のロゴを表示するための規格です。BIMIを導入することで、メールの受信者はそのメールが正当な企業から送信されたものであることを名称ロゴによって視覚的に確認でき、フィッシングメールやスパムのリスクを低減することができます。この機能によって、企業はブランドの認知度と信頼性を向上させるチャンスを得ることができます。
VMCの取得条件
ブランドロゴをメール上にしっかりと表示させるためには、VMCという認証付きブランドマーク証明書を取得する必要があります。VMCは認証局によって発行され、以下の要件が確認されます。
1. サイト運営者の実在性確認
2. ドメインの所有者認証
3. 商標の登録・認証
この要件のクリアによって、企業は信頼できるブランドロゴの表示を可能にします。
価格とサービス
VMCの有効期間は1年で、価格は180,000円(税抜)です。
さらに詳しいサービス内容や申込みについては、GMOブランドセキュリティの公式サイトにアクセスできます。ここでは、BIMI/VMCの申込方法や詳細なサービス内容が掲載されています:
GMOブランドセキュリティ「BIMI/VMC」公式サイト
増加するフィッシング詐欺のリスク
昨今、フィッシング詐欺や企業のなりすましメールは増加傾向にあり、これにより企業のブランドイメージが損なわれるだけでなく、顧客にも迷惑をかけるケースが多発しています。政府と業界団体の推計によると、2023年の国内フィッシング被害件数は前年比で23%も増加しており、さらにはその被害総額も541億円に達しているとされています。
このような状況下で、自社の発信元を迅速かつ明確に示す手段としてBIMIの導入が注目されています。BIMIによって、企業はプロフェッショナルな印象を持たせ、受信者の信頼感を高めることができます。ただし、これにはVMCの取得が不可欠となります。
GMOグローバルサインの役割
GMOグローバルサインがVMCの認証局として認定されたことで、企業は迅速かつ安全にVMCを取得できる体制が整います。また、GMOブランドセキュリティは20年以上にわたり商標およびドメイン保護の実績があるため、VMC取得に必要な手続きをスムーズに進められるようサポートを提供します。これにより、企業は法務面や技術面でのハードルが低減され、安全なメール環境の構築が進むことが期待されます。
未来の展望
GMOインターネットグループは、2025年夏までにグループ全体のBIMIおよびVMCの導入を完了させる予定です。特に国内外の主要メールプロバイダーとの連携強化に注力しつつ、グローバル企業への提案活動を拡大させていく方針です。これにより、より多くの企業が安全なメール環境を実現できるよう、より一層サポートを強化していく考えです。
お問い合わせ
サービスに関する詳細なお問い合わせは、GMOグローバルサインまたはGMOブランドセキュリティまで直接ご連絡ください。これにより、興味のある企業はより詳細な情報を得ることができます。