エフピコとJAわかやまAコープが実現する水平リサイクル
株式会社エフピコ(東京都新宿区)と、和歌山県農業協同組合のJAわかやまAコープ(和歌山県和歌山市)は、地域の持続可能な未来を見据え、共同で「エコストア協働宣言」を行いました。この取り組みは、和歌山県内の16の店舗で行われ、地域住民と共に水平リサイクルを推進することを目的としています。
エコストア協働宣言の概要
JAわかやまAコープの店舗では、使用済みの食品トレーやペットボトルを回収する「回収ボックス」が設置されており、地域の人々から資源が集められています。ここで集められた資源は、エフピコで再加工され、「エコトレー」などのエコ製品として生まれ変わります。そして、これらの製品が再びJAわかやまAコープの商品棚に並ばれることで、地域内での資源循環が実現します。つまり、使用済みの資源が店舗を介して新たな製品へと変わっていくのです。
持続可能な社会に向けた取り組み
エフピコとJAわかやまAコープは、「お店がその地域のエコリーダー」となることを活動の目標としています。具体的には、店舗で使われる様々な容器をエコ製品へとまとめ、大幅なCO2の削減を目指します。この新たな取り組みを通じて、店舗のエコ製品使用を拡大し、地球温暖化対策に貢献していくことを計画しています。
過去の成果と将来的な目標
2025年3月期には、JAわかやまAコープが食品トレーで13トン、ペットボトルで1.7トンを回収した実績があります。その結果、再生されたエコ製品の使用によって、約56トンのCO2排出量が削減されました。2026年3月期には、回収目標を食品トレーで15トン、ペットボトルで2トンに設定し、エコ製品の利用拡大を通じてCO2削減を60トンに引き上げることを目指します。
未来に向けた地域共同の力
エフピコとJAわかやまAコープの協働は、和歌山の恵まれた自然環境を守るための重要なステップです。この取組を通じて、次世代へ持続可能な社会を繋げるために、全ての人々の協力が求められています。JAわかやまAコープには、使用済みトレーを持ち寄り、地域のリサイクル活動にご協力いただくことが必要です。
企業について
株式会社エフピコ
国内最大手の食品容器製造会社で、スーパーマーケットなどで使用される簡易食品容器を中心に展開しています。リサイクルのプロセス「トレーtoトレー」や「ボトルto透明容器」を利用し、持続可能な社会の実現を目指しています。
所在地
〒163-6036 東京都新宿区西新宿6丁目8番1号 新宿オークタワー36階
代表者
代表取締役会長 佐藤守正 / 代表取締役社長 安田和之
公式サイト
エフピコ公式サイト
和歌山県農業協同組合
Aコープを運営するJAグループの一部で、和歌山県のスーパーマーケットとして地元産の生鮮食品を中心に提供しています。2025年に8つのJAが合併し、新たに発足した組織で、地域農業の発展を目指す取り組みを行っています。
所在地
640-8331 和歌山県和歌山市美園町五丁目1番地の1 和歌山県JAビル
代表者
代表理事組合長 坂東紀好
公式サイト
JAわかやま公式サイト