自家製コーヒーの魅力
2020-05-13 11:02:45

グアテマラ発、サスティナブルな自家製コーヒーの魅力とは

グアテマラ発、サスティナブルな自家製コーヒーの魅力



近年、コーヒーの生産方法が注目される中、グアテマラの「GOOD COFFEE FARMS」が独自のアプローチでクラウドファンディングをスタートしました。このプロジェクトでは、小規模農家が自らコーヒー豆を精製できる仕組みを提供し、持続可能なコーヒー生産を実現しています。

サスティナブルなコーヒー生産の背景



「GOOD COFFEE FARMS」は、ラミレス・メレンデス・カルロス・ロベルト氏によって設立されました。グアテマラの小規模農家に対し、必要な設備やノウハウを提供し、彼らが直接自家製のコーヒーを生産できる環境を築いています。これにより、農家は高品質なコーヒーを生産し、適正価格で取引できるようになります。

多くの小規模農家は、精製に必要な設備や知識が不足していて、収穫したコーヒーチェリーをそのまま販売するしかなかったのです。そのため、安価な価格で流通することが一般的で、農家の経済的利益も限られていました。そこで「GOOD COFFEE FARMS」では、自転車の動力を利用した脱穀機を開発し、農家が電気や燃料、水を使わずにコーヒー豆を精製できるようサポートします。

この脱穀機は水を使用しないため、コーヒーチェリーの糖分が流れ出すことなく、豆に長時間じっくりと吸収され、より豊かなフルーティーさが引き出されます。結果として、甘さが際立つ、味わい深いコーヒーに仕上がるのです。

トレーサビリティの強化



コーヒー豆のトレーサビリティは、品質を担保する上で欠かせません。多くの場合、農家が収穫した豆をバイヤーが一括で扱うため、生産者や生産地の情報が曖昧になってしまうことがありました。「GOOD COFFEE FARMS」はその点を改善し、全てのプロセスを自社で一元管理することによって、透明性を重視した生産体制を整えました。

これにより、消費者はそれぞれのコーヒーがどのように生産され、どの農家から来たのかを把握できるようになります。では、実際にどのような精製プロセスがあるのかを見ていきましょう。

スペシャルティコーヒーの精製プロセス



「GOOD COFFEE FARMS」では、以下の3つの精製プロセスを採用しています。

1. DRY WASHED(ドライ ウォッシュド)


オレンジやマスカットのような柑橘系の甘味が楽しめる、クリーンなコーヒーです。コーヒーチェリーの皮を脱穀した後、豆に付着した糖分を36〜40時間発酵させ、清潔な環境で乾燥させます。

2. HONEY PROCESS(ハニー プロセス)


バナナやキャラメルの甘い香りを持つコーヒー。コーヒーチェリーを脱穀後、ミューシレージを残して乾燥させます。この工程で作り出される独特の甘さが魅力です。

3. NATURAL PROCESS(ナチュラル プロセス)


ブルーベリーやストロベリーを思わせるフルーティーさを持つコーヒー。コーヒーチェリーをそのまま乾燥させ、糖度を確認しながら熟した豆を選定します。

このようなプロセスを経て、GOOD COFFEE FARMSでは、これまでのコーヒーの概念を覆すような多様な風味を持つコーヒーが生産されています。特に、濃厚な甘さと後を引く余韻が特徴的です。

クラウドファンディングと今後の展望



この異なる精製方法によるスペシャルティコーヒーは、2023年9月末から「Makuake」で購入した支持者の元に届けられる予定です。真にサスティナブルなコーヒー生産への情熱を込めた「GOOD COFFEE FARMS」は、これからも新たな挑戦を続け、さらなる成長を目指します。サポーターはその過程に参加し、素晴らしいコーヒーを楽しむことができるでしょう。

会社情報

会社名
GOOD COFFEE FARMS株式会社
住所
東京都中央区日本橋3-1-3
電話番号
050-5375-5805

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。