岡山大学で異分野交流を促進する「微生物エクスプローラーズ」が第8回ミーティング開催

異分野融合を目指す「微生物エクスプローラーズ」第8回ミーティング

2025（令和7）年12月1日、岡山大学が主催する研究グループ「微生物エクスプローラーズ」の第8回ミーティングが津島キャンパスの共創イノベーションラボ（KIBINOVE）で開催されました。このグループは異なる分野の研究者たちが集まり、微生物をテーマに共同研究を行うことを目的としています。

参加者と形式

ミーティングはハイブリッド形式で実施され、教員やURA、産学連携のコーディネーター、さらには株式会社フジワラテクノアートからの代表者を含む合計24人が参加しました。その中には長岡技術科学大学から訪れた教授陣もおり、彼らとの意見交換が特に目立っていました。

講演内容

開会にあたり、守屋央朗教授が挨拶を行い、続いて講演が始まりました。守屋教授は「出芽酵母の過剰発現ライブラリーを用いた制限因子の同定」というテーマで発表を行った後、長岡技術科学大学から小笠原渉教授が「出芽酵母ゲノム、最後に残された機能未知必須遺伝子の機能解明」という講演を行いました。

また、カナダのラヴァル大学からはChristian Landry教授が「Towards a Complete Understanding of Drug Resistance in Pathogenic Fungi」と題し、微生物による薬剤耐性の理解について発表しました。

その他、鈴木准教授が「ミリオンスクリーニング技術 - 超高効率な微生物探索育種技術 -」、茶谷悠平研究教授が「タンパク質合成装置の弱点とその克服手段の解析」について講演しました。これらの内容は、微生物研究に関する最新のアプローチや技術についての有益な情報を提供してくれました。

意見交換と交流

講演後には懇親会が開かれ、参加者間での意見交換が活発に行われました。異分野の研究者が集うことで新たな視点やアイディアが生まれ、多岐にわたる交流が実を結ぶことでしょう。

今後の展望

「微生物エクスプローラーズ」は今後も定期的にミーティングを続けていく予定です。この活動を通じて、岡山大学が地域における研究拠点としてさらなる発展を遂げていくことが期待されます。これにより、学内外の研究者が共に協力し合うことで、新しい研究分野の創設や、機器や手法の共有が促進され、微生物研究の基盤が強化されるでしょう。

あなたも、岡山大学の挑戦的な研究活動にご注目ください。