イー・ガーディアンの「SiteGuard セキュリティレポート」概要
イー・ガーディアン株式会社のグループ企業であるEGセキュアソリューションズは、2025年第2四半期(4月〜6月)のサイバー攻撃の動向を示す「SiteGuard セキュリティレポート」を発表しました。本レポートでは、同社が開発したクラウド型WAF「SiteGuard Cloud Edition」を通じて観測された攻撃の詳細なデータがまとめられています。
攻撃の観測内容
今回のレポートでは、5つの視点から攻撃の傾向が分析されました。
1. 攻撃種別
2. 月別の検出数
3. 接続元(地域別)の検出数
4. サイトジャンル毎の検出数と攻撃種別
5. 同一接続元IPアドレスによる複数サイトへの攻撃アクセス
SQLインジェクションの脅威
レポートによると、全体の攻撃の中で特に多かったのはSQLインジェクションで、これはおおよそ64.5%を占めており、この手法は依然として主流な攻撃手法とされています。特に、ECサイトにおいてはこの攻撃が85%以上を占める傾向が見られ、EC業界の脆弱性が深刻化していることが分かります。実際、集計期間中の攻撃数は月ごとに増加し、4月から5月にかけては約1.5倍、6月には1.7倍に達したことが示されています。
その他の攻撃手法
次に多かった攻撃としては、「リクエストURLチェック」があり、これはWebサイトで通常公開されないファイルを取得しようとする動きが明らかになりました。これらのファイルは、設定ミスや脆弱性によって意図せず公開される場合があるため、企業では注意が必要です。これを防ぐためには、ファイルの適切な管理や定期的な脆弱性診断が有効です。
セキュリティ対策の重要性
今回のレポートは、サイバーセキュリティの現状を可視化し、企業や個人に対して情報の重要性を認識させることを目的としています。特に、攻撃の数量や質が年々増加している現状から、セキュリティ対策はますます重要になっています。利用者はセキュリティ意識を高め、適切な対策を継続していく必要があります。
登録とダウンロード
興味のある方は、EGセキュアソリューションズのウェブサイトから「SiteGuard セキュリティレポート」をダウンロードできます。レポートを参考にすることで、サイバー攻撃の最新の傾向や対策について学ぶことができ、企業のセキュリティ対策に役立てることができます。
ダウンロードはこちらから
まとめ
イー・ガーディアンの「SiteGuard セキュリティレポート」は、現在のサイバー攻撃の実態と、その対策の重要性を強く訴えている内容となっています。悪化の一途を辿るサイバーセキュリティの状況を克服するためには、企業と個人が協力して安心・安全なネット環境を築かなければならないでしょう。