NTTビジネスソリューションズとugoの新たな挑戦
2023年12月21日、NTTビジネスソリューションズ株式会社(NTT BS)とugo株式会社(ユーゴー)は、NTT西日本株式会社との協業発表を受け、AIロボティクスプラットフォームのOEM契約を締結した。これにより、2025年12月15日からのプラットフォーム提供が予定されている。
労働力不足に立ち向かう
労働力不足は現代社会の重大な課題であり、少子高齢化の進展により、今後もその傾向は続くと予想されている。このような背景の中、NTT BSはugoと協力し、複数のロボットが協調して働ける実証を提供し、「ugo Platform」を基盤としたソリューションを展開する。これにより、労働力不足の解消に寄与し、持続可能な社会の実現を目指す。
AIとロボティクスの融合
新しいプラットフォームは、単なるロボットの稼働を超え、AIによる高度な情報分析とデータ活用を実現することを狙っている。特に、日本語特化型の大規模言語モデル「tsuzumi」を使用し、様々な業務を効果的に支援する機能を提供することで、ロボットの利用価値を最大限に引き出すことができる。
さらに、このプラットフォームは、ロボットを現実世界のインターフェースとして位置づけ、現場からのデータを集約して解析する機能を搭載。AI技術と現場のデータを組み合わせることで、リアルタイムでの判断能力を高め、ロボットがよりスマートに行動する仕組みを作る。ロボットは「見て・理解し・動く」を繰り返し、自律的な進化を遂げる。
特徴と今後の展望
このプラットフォームは、複数メーカーのロボットを統合管理し、遠隔運用や保守を可能にすることを目指しており、原因の分析や環境の変化に迅速に対応できる。
同社は今後、「フィジカルAI」と呼ばれる新たな社会の実装を進め、より多くの業界で活用されるロボティクスの仕組みを展開していく予定だ。この取り組みは、地域密着型のサービスやDX(デジタルトランスフォーメーション)の加速と共に、持続可能な社会の実現に大きく貢献していくと期待されている。
代表の挨拶
ugo株式会社の松井健CEOは、今回の契約締結を非常に嬉しく思っており、AIとロボティクスを活用した協調運用を当たり前にすることで、深刻な労働力不足への解決策を提供することに力を入れると発表。NTT西日本グループのリソースを活かし、早期の社会実装を目指している。
一方、NTTビジネスソリューションズの木上秀則社長は、人とロボット、さらにはロボット同士の協力を通じて、社会的課題の解決に注力し、技術開発と社会実装を進めていく方針を強調した。
まとめ
この取り組みは、単なる技術革新にとどまらず、社会が直面する根本的な課題を解決する重要なステップとなるだろう。AIとロボティクスの融合による新たな価値の提供が、今後も多くの業界に革新をもたらすことが期待されている。NTTビジネスソリューションズとugoの今後の展開から目が離せない。