VA LinuxがCephをサポートする新サービスを開始
VA Linux Systems Japan株式会社は、オープンソースソフトウェアである分散ストレージ技術「Ceph」の導入支援サービスを2023年2月2日より提供開始した。このサービスは、OpenStack環境のストレージソリューションに注目が集まる中、必要とされる技術支援を一手に引き受けるものである。
Cephの特徴とは
「Ceph」は、単なるファイルストレージだけでなく、オブジェクトストレージやブロックストレージとしても利用でき、柔軟性と拡張性に優れた分散ストレージ技術だ。特に、OpenStackにおけるストレージ構築には欠かせない要素となっている。使用するには、Linuxの基盤技術についての幅広い知識が求められるため、事前の学習やサポートが不可欠だ。
新サービスの内容
VA Linuxはこれまで、Cephの機能検証やパフォーマンス測定を重ねてきた。その結果、OpenStack SwiftやCinderストレージへのCephの適用を考えているクライアント向けに、技術支援サービスを提供できる準備が整った。
このサービスには以下のような内容が含まれる。
- 課題整理などの導入検討支援
- 技術調査および分析レポートの提供
- ソースコード解析調査
- インストールサポート
- ソフトウェアサポート
- Ceph利用の実機検証および性能評価支援
- 障害解析や回避提案
- 修正パッチ提供
- 技術説明会の実施
なお、具体的な料金については別途見積もりとなる。
お客様のニーズに応える
VA Linuxの代表取締役社長、下平慶龍は、「サービス発表前からCephについて数多くの問い合わせを受けており、その関心の高さを実感している。私たちの高品質なソリューションと技術力で、さまざまな課題を解決していく自信がある」と述べている。このようなフィードバックは、VA LinuxがCeph利用を含む多様なOSSに関するサービス提供に遅れをとらないよう努めている証でもある。
今後の展望
VA Linuxは、関心を集める分散ストレージ技術「Ceph」に加え、今後はコンテナ型仮想化技術として注目されている「Docker」のOpenStack環境での利用についても検証を続け、サービス対象に追加する計画がある。これにより、ますます多様なニーズに応える体制を整えていく方針だ。
VA Linux Systems Japanについて
VA Linux Systems Japan株式会社は、Linuxや仮想化、クラウド基盤構築に関連するOSSを利用し、技術コンサルティングや受託開発、ソフトウェアソリューションを提供する企業である。2000年に設立されたこの会社は、オープンソース業界の先駆者として、通信およびエンタープライズ市場での推進役を担っている。詳しい情報は、公式サイトにアクセスしてほしい。