日本マイクロソフトが新たに参加した「Girls Meet STEM」について
近年、世界中でSTEM(科学、技術、工学、数学)分野の人材育成が重要視されていますが、日本においては依然として女性の大学進学率が低く、特にSTEM領域ではその状況が顕著です。OECD諸国の中で、日本の女性の大学進学率は19%と最低水準であり、エンジニアとして活躍する女性の比率も16.9%にとどまっています。
そこで、重要な取り組みとして「Girls Meet STEM」が立ち上げられました。このプログラムは、公益財団法人山田進太郎D&I財団が主催し、中高生の女子生徒がSTEM分野に興味を持ち、進路選択に役立つような体験を提供することを目的としています。
プログラムの背景
「Girls Meet STEM」の設立背景には、経団連の調査結果が影響しています。この調査では、約6割の企業が理工系女性人材の需要を挙げており、女性のキャリア支援を促進する必要性が強調されています。さらに、中学生の女子生徒を対象にした座談会では、STEM職に対する関心が約3倍に増加するという結果があり、ロールモデルとの出会いが進路選択において非常に重要であることが明らかとなりました。
今後、STEM領域での職場体験プログラムは、自治体と企業が協力して拡大しています。この流れを受け、2024年6月には「Girls Meet STEM」の活動が本格化し、日本マイクロソフトが参画することとなりました。
日本マイクロソフトの役割
日本マイクロソフト株式会社の野田景子執行役員は、STEM領域の可能性を広げるために参加できることに喜びを表しました。彼女は、進路やキャリアの選択肢を広げるためには、参加者が自身の未来を視野に入れる機会が不可欠であると指摘しています。
「Girls Meet STEM」は、女子中高生にSTEM分野の魅力を体感させるための多様なプログラムを実施し、彼女たちが自らの興味に基づいた職業選択を行える環境を作り出すことを目指しています。プログラムに参加することで、将来のキャリアの幅を広げ、多様な選択肢への扉を開くことが期待されています。
プログラムの内容
このプログラムでは、中高生女子を対象に、以下のような活動が行われます:
- - STEM領域の体験プログラムの実施
- - 体験プログラムに関連する広報や運営サポート
- - 他の参画機関とのナレッジ共有や交流
「Girls Meet STEM」は2030年までに全国で10万人以上の女子生徒にSTEMの魅力を届けることを目標にしています。そうした活動を通じて、今後多くの女性がSTEM分野でのキャリアを選択することに繋がることが期待されています。
お問い合わせ先
プログラムに関する詳細や質問については、公益財団法人山田進太郎D&I財団の公式ウェブサイトや事務局までお問い合わせください。公式ウェブサイトには、プログラムの最新情報や参加方法が掲載されています。興味がある方はぜひチェックしてみてください。
「Girls Meet STEM」プログラム公式ウェブサイト:
Girls Meet STEM
このようにして、日本マイクロソフトと山田進太郎D&I財団の取り組みにより、STEM分野で活躍する女性を増やし、未来の技術者を育てる大きな一歩が踏み出されています。私たちの社会におけるジェンダーギャップを解消し、さまざまな可能性を広げることが求められています。