2024年9月4日、株式会社春うららかな書房と株式会社ダリアが業務提携を発表し、美容室向けの電子書籍サービスを全国的に拡充する計画を明らかにしました。本提携により、美容室の顧客体験が大きく変わることが期待されています。
提携の背景
春うららかな書房は、2019年から電子書籍サービス「ビューン読み放題タブレット」を通じて、美容室向けにタブレット端末を使った雑誌の提供を開始しました。2020年以降、新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの美容室で雑誌をタブレットに切り替える動きが加速しました。その理由の一つに衛生面での管理の利便性があります。通常の雑誌と異なり、タブレット端末は簡単に消毒ができ、来店客にとっても安心の選択肢となっています。
特に来店者の待機時間や美容院での施術待ちの時間を有効活用できるため、多くの店舗でこのサービスが利用されています。春うららかな書房の提供する「ビューン読み放題タブレット」の導入店舗は、2024年6月末時点で全国4,500店舗以上となり、タブレットの貸出台数も20,000台を超えています。今後はこのネットワークを活用し、2025年3月までに導入店舗を6,000店舗、タブレットの貸出台数を30,000台に増加させることを目指しています。
新サービスの詳細
新たに提供される「ビューン読み放題スポット タブレット版」では、人気雑誌1,100誌以上やコミック4万冊以上が取り揃えられ、豊富なラインナップが来店者に楽しみを提供します。1ヵ月から導入可能なミニマム価格は、月額500円(税別)と非常にリーズナブルです。さらに、特織な契約縛りもないため、店舗の規模や状況に合わせて気軽に導入することができます。
加えて、タブレットを所有していない美容室向けには、人気のタブレット機種を月額500円(税別)でレンタルできるサービスも提供されます。これにより、導入のハードルをさらに下げ、全国の美容室での利用を促進します。
企業のビジョン
春うららかな書房の代表取締役社長、道下昌亮氏は、「ダリアとの提携によって、全国の美容室においてより多くの人に電子書籍を楽しんでもらえるよう努めていきたい」と意気込みを語っています。美容業界における顧客体験の向上と、デジタル化が進む中で、電子書籍サービスは今後ますます重要な役割を果たしていくことでしょう。特に、美容室という特別な空間で、顧客がリラックスして楽しめるコンテンツを提供できることは、業界全体の活性化にもつながると期待されています。
この提携がもたらす変化と新たなサービスが、美容室の経営にどのように影響を与えていくか、今後の展開に注目が集まります。