CGD、GaNデバイス製造工程の信頼性向上に繋がる2Dバーコード技術を発表!

CGD、GaNデバイスの製造プロセス向上に革新的な2Dバーコード技術!



Cambridge GaN Devices(CGD)は、エネルギー効率の高いGaNベースのパワーデバイス開発で注目を集めるファブレス半導体企業です。この度、同社はGaN集積回路(IC)に、標準的な市販のコードリーダーで読み取れる2次元バーコードを組み込む画期的な技術を発表しました。

この技術のポイントは、パッケージされたデバイスをスキャンすることで、回路やロットの特定だけでなく、製造時のウェハ上の位置まで特定できる点にあります。これにより、製造プロセスの詳細な追跡が可能になり、歩留まりの向上や不良品の早期発見に繋がります。

CGDのオペレーション担当VPであるZahid Ansari氏は、この技術開発について次のように述べています。「パッケージングチームとの協力により、個々の2次元バーコードを組み込む技術を確立しました。これにより、製造プロセスの完全な把握と信頼性の問題解決が可能になります。例えば、ウェハのエッジ部分は歩留まりが低い傾向がありますが、この技術を用いることで、ウェハ上の位置がデバイス性能に与える影響を分析できます。この情報をファウンドリにフィードバックすることで、製造工程の継続的な改善に役立ちます。」

さらに、この技術は偽造防止対策にも大きく貢献します。安価な市販のバーコードリーダーでデバイスを瞬時に識別できるため、偽造品の流入を防ぐ効果が期待できます。これは、特に高信頼性が求められる分野において大きなメリットとなります。

CGDのCEOであるGiorgia Longobardi氏は、「GaNはパワーエレクトロニクス用途ではまだ新しい技術ですが、私たちはICeGaN™ HEMTの堅牢性と信頼性を示す膨大なデータを持っています。2次元バーコード技術によって、製造サプライチェーンへの迅速なフィードバックが可能になり、関係強化と大量生産に向けた拡張に繋がります」とコメントしています。

CGDについて

2016年にケンブリッジ大学からスピンアウトしたCGDは、パワーデバイスにおける革新的な技術開発をリードする企業です。エネルギー効率の高いGaNソリューションを提供することで、人々の生活にイノベーションをもたらすことをミッションとしています。

CGDは、エネルギー効率と小型化において飛躍的な進化をもたらすGaNトランジスタとICを設計・開発・販売しており、大量生産体制を強みにしています。独自のICeGaN™テクノロジーは、強力な知的財産ポートフォリオによって保護されています。

これまでに数百万ドル規模の資金調達を行い、英国政府やEUからの助成金も獲得しています。技術的・商業的な専門知識とパワーエレクトロニクス市場での豊富な実績を背景に、CGDの技術は市場から高い注目を集めています。

この2Dバーコード技術は、GaNパワーデバイスの製造プロセスにおける信頼性向上に大きく貢献し、業界の発展に大きな影響を与える可能性を秘めています。今後、CGDの動向から目が離せません。

会社情報

会社名
Cambridge GaN Devices Ltd.
住所
Jeffreys Building, Suite 8,Cowley Road,Cambridge,United Kingdom
電話番号

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