新しい商業施設に関する意識調査が示す市場の関心
株式会社ネオマーケティングは、2024年6月25日から27日まで全国の20歳以上の男女を対象に、「新しい商業施設」に関するインターネットリサーチを実施しました。これは、再開発が進む都市部における複合商業施設への生活者の関心や意識を探る目的で行われました。
調査背景
東京の中心地、特に渋谷区や港区では活発な再開発が行われています。
このような状況において、「複合商業施設」がまちづくりの中心的存在となっています。今回の調査では、いくつかの複合商業施設を選定し、それに対する生活者のイメージやその周辺エリアへの影響を調べました。また、商業施設に関する情報源や興味の有無を調査し、人と商業施設の繋がりについても考察しています。
調査概要
この調査は、1,000名の有効回答を元に、ネオマーケティングのアンケートシステムを使用したWEBアンケート方式で行われました。日本全国の20歳から69歳までの男女を対象に、さまざまな質問について答えていただきました。
主要な調査結果
1.
情報源の選択
新しいお店や複合商業施設に出かける際に参考となる情報源を尋ねたところ、「テレビ番組/テレビCM」が44.4%で最も多く選ばれました。男女ともにマスメディアの影響力が見受けられ、特に複合商業施設においてはSNSよりもテレビの影響が強いことが明らかになりました。しかし、20代に限るとSNSの影響が強く、特に女性はInstagramやX(旧Twitter)の方が重要視されていました。
2.
周辺エリアのイメージの変化
複合商業施設の開設によって周辺エリアのイメージが向上したと感じる人の割合は「MIYASHITA PARK」が50.6%で最多でした。ポジティブな反応が多く、地域の治安の改善にも寄与しているとの意見もあります。
3.
選び方と決め手
新しい商業施設を選ぶ際の決め手として、「欲しいものがあるから」が全体でのトップ回答となりました。特に20代男性の内訳では、他の項目がこの回答を上回る結果が見られ、彼らの興味を引くのは「そこにしかないお店」など独自の要素であることが分かりました。
4.
開業日への関心
約20%の人が新しい商業施設の開業日当日に訪れたいと考えている一方で、40%近くの人が混雑を避けたいと考えていることも明らかになりました。これは、開業セールの魅力だけでなく、混雑回避の心理が働いていると考えられます。
5.
複合商業施設への興味
今後行ってみたい複合商業施設については、「六本木ヒルズ」が30.5%でトップでした。一方で、「豊洲 千客万来」は人々に新たな興味をそそる施設として位置づけられ、今後の利用意向が高いことが分かりました。
最後に
今回の調査から、複合商業施設には人々が多様な期待を持っていることが明らかになりました。しかし、実際に店舗に足を運ぶ際の行動指針や決定要因は一概ではなく、年齢層や性別によって異なる傾向が見られることも重要なポイントです。今後も商業施設に関する情報は、マーケティング活動において貴重なデータとなるでしょう。
これらの結果をもとに各企業は活発なマーケティング戦略を展開することが期待されます。