ケニアでの宇宙産業革命：新たなスペースポートが誕生へ向けて動き出す

2025年5月2日、ASTRO GATE株式会社、AfriOrbit Ltd.、Hayes Group Internationalの三社は、ケニアにおける商業用スペースポートの開発を共同で進めるための覚書（MoU）を締結しました。この取り組みは、アフリカにおける宇宙関連インフラの発展を目指しており、各社が持つ専門知識を基に協力を強化します。

スペースポートの重要性

このプロジェクトは、アフリカ全体の宇宙産業の発展に向けた重要なステップと位置付けられています。ケニアはその地理的な優位性から、宇宙産業の戦略的な拠点としての可能性を秘めています。ASTRO GATEの代表取締役社長、大出大輔氏は、今回の覚書を通じてこの構想が実現に向けた第一歩を踏み出すことを光栄に思うと語っています。

彼は、ケニアが持つ潜在能力についても触れ、持続可能かつ未来志向の成長に貢献していくことを強調しています。

プロジェクトの具体的な進行

今後、この三社は以下の分野で共同研究を進めていく予定です。

- ケニア国内のスペースポート候補地の特定と評価
- 関係省庁や政府機関との連携・調整
- 実現可能性調査（技術的、経済的、環境的観点を含む）
- ローンチサービスプロバイダーや衛星オペレーターとの連携機会の模索

この取り組みは、アフリカだけでなく日本や世界の宇宙セクターにおいても意義のある一歩となることが期待されています。

企業のビジョン

AfriOrbit社のCEO、Meshack Kinyua氏は、赤道直下のスペースポート設立の意義を強調し、このプロジェクトが宇宙に向けた新たな希望を生むことを期待しています。彼は科学者、地域社会、自然が共存するエコシステムを築く考えを示し、ロケット発射の際には人々が自分のアイデンティティを感じられる場所にしたいと語りました。

一方、Hayes Group InternationalのCEO、Selina Hayes氏は、次世代宇宙技術者育成のための道筋を描いています。彼女は、文化的遺産と最先端技術の融合を通じて、全ての人々が宇宙にアクセスできる未来を実現することを目指しています。

今後の展望

覚書自体には法的な拘束力はありませんが、各社は今後の詳細な検討を通じて、正式な契約を目指していく予定です。

このプロジェクトの成功は、アフリカ全体の宇宙産業の成長を後押しし、地域の人材育成や技術向上にも寄与することでしょう。

企業紹介

ASTRO GATE株式会社（東京）
宇宙インフラに特化した企業で、企画から運用まで一貫したサービスを提供しています。

AfriOrbit Ltd.（ナイロビ）
アフリカの宇宙技術の研究開発を行い、地域の成長を支援しています。

Hayes Group International（ワシントンD.C.）
さまざまな分野におけるプロジェクトマネジメントを手掛け、国際的にサービスを提供しています。