KDDIと沖縄セルラーが提供する「LIQUID eKYC」
株式会社Liquidは、KDDIと沖縄セルラーによる「povo2.0」のオンライン契約に「LIQUID eKYC」サービスを導入しました。このサービスは、ICチップの読み取りや顔認証を組み合わせた新しい本人確認の方法を採用しており、より厳格な確認を実現します。
背景:増加する特殊詐欺被害
近年、特殊詐欺の被害は深刻な問題となっており、2024年には認知件数が前年より10.2%増加し、被害額は721.5億円に達しました。携帯電話が悪用されるケースも増えてきており、精巧な偽造書類やディープフェイクによるなりすましが確認されています。そのため、本人確認の厳格化が求められるようになっています。
「LIQUID eKYC」の技術的背景
「LIQUID eKYC」は、従来の撮影による確認方法に加え、ICチップと顔認証を組み合わせた方式によって、本人確認の選択肢を増やしました。これにより、ユーザーは自撮りの顔画像とマイナンバーカードのICチップを読み取ることで、迅速かつ正確な本人確認を行えます。また、このサービスは多くの実績を誇り、これまでに約1.3億件の確認が行われています。
導入内容の詳細
- - ICチップ読み取りと顔認証: 自撮りの顔画像を使用し、マイナンバーカードのICチップ情報と照合する方法。
- - ICチップ読み取りのみ: 公的個人認証サービス(JPKI)を使った本人確認方式で、暗証番号が必要です。
導入のメリット
「LIQUID eKYC」は、以下のような利点を提供します。
1.
審査負担の軽減: ICチップの活用により、審査が自動化され、従来の目視確認と比較して審査工数を削減。
2.
不正対策: ICチップを利用して、本人確認書類の偽造を防ぎます。電子署名によって内容の改ざんを確認可能です。
3.
利便性の向上: 基本情報の入力を不要にし、ユーザーがより簡単に利用できる環境を整えました。
povo2.0について
「povo2.0」は、auのオンライン専用ブランドであり、月額基本料金が無料で、高速5Gネットワークを利用できるサービスです。ユーザーは必要な時に必要な分だけ通信料を購入することができるため、自分のライフスタイルに合わせた利用が可能です。また、他社の商品とお得に組み合わせることができるサービスも展開されています。
LIQUID eKYCの市場シェア
「LIQUID eKYC」は、オンラインでの契約やアカウント登録時に必要な身元確認を効率的に行うサービスとして、6年連続でeKYC市場シェアNo.1を獲得しています。約600社との契約を締結しており、その確かな技術力と実績が評価されています。
Liquid社について
株式会社Liquidは、生体認証技術を活用し、認証をより簡単で安全に行うことで、どんな人でも手軽にサービスを利用できる社会を目指しています。様々な業界でオンラインの本人確認が進む中、より高いセキュリティと利便性を提供することに努めています。
会社情報
- - 所在地: 東京都中央区日本橋本町3-8-3
- - 代表者: 代表取締役 長谷川 敬起
- - 設立: 2018年12月
- - ウェブサイト: LIQUID公式サイト
この新たな技術により、利用者は安全かつスムーズな本人確認を体験できるのが期待されます。「LIQUID eKYC」の導入により、今後もますます広がるデジタル社会に、おいてリラックスできる環境が整えられるでしょう。