ジブラルタ生命の調査が明らかにした育児と仕事の両立の壁
ジブラルタ生命保険株式会社は、2024年11月に「キャリアと家庭の両立に関する調査」を実施し、育児をしながら働く女性たちの日常とその中で抱える不安を浮き彫りにしました。この調査対象は、小学生までの子どもを持つ2,749名の働く女性たちで、調査方法はインターネットを通じたものです。
不安の根源はお金と時間
調査において特に注目されたのは、女性たちが感じている不安と悩みです。経済的な不安が上位に位置しており、41.6%の回答者が「生活費や教育費に不安を感じている」と回答しました。また、34.1%が「仕事や家事に追われ、時間が足りないと感じる」とし、30.2%は「自分のためのリラックスや趣味の時間が取れない」との悩みを訴えています。 これにより、育児をしながら働く女性たちが、どれだけ時間の使い方に苦労しているかが見えてきます。
ロールモデルの存在
「キャリアと家庭の両立」を果たす上で、ロールモデルの存在は重要な要素とされていますが、調査結果によると身近にロールモデルがいると答えたのはわずか10.9%に過ぎません。 これが、女性たちが自らのキャリアと家庭の両立を模索する際の大きな壁になっていることが分かります。 ロールモデルがいれば、スキルや仕事へのアプローチを学ぶ機会が得られ、困難な状況の相談相手にもなり得ますが、そのような存在が少ないことで多くの女性が孤立感を抱いていると言えるでしょう。
ジブラルタ生命の実態
ジブラルタ生命では、自社の女性社員を対象に別途調査を実施し、その結果、ロールモデルが「いる」という回答は26.6%で、特に同僚をロールモデルとする人が60%に達しました。これは、同じ状況で働く女性たちの支え合いの重要性を示しています。このような環境で、社員たちは家族との時間を大切にしながら、キャリアを築いていくことを目指しています。
家族との時間を優先する働き方
自身の家庭と仕事を両立させるための具体的な取り組みも行われています。例えば、ジブラルタ生命のライフプラン・コンサルタントである脇田真美奈さんは、3人の子供を育てながら働いており、家庭も仕事も両立させる実際の姿を体現しています。彼女は「ここなら人生を変えられるかもしれない」と、ジブラルタ生命での経験を語り、10年前の自分に向けたメッセージを動画で発信しています。
10年前の私へ
まとめ
調査から印象的なのは、育児中の働く女性たちが抱える経済的かつ時間的な不安に対し、ロールモデルの重要性が強調されている点です。ジブラルタ生命の取り組みを通じて、女性たちが家庭と仕事を両立し、充実した人生を送るための道筋が期待されます。 これからも、働く女性たちの支えとなるような取り組みが、企業や社会全体で進められることが望まれます。