Kia PV5カーゴの記録
2025-12-18 10:04:07

Kiaがギネス記録を樹立!「PV5カーゴ」の革新性とは

Kiaが達成した新たなギネス記録



Kiaから新たに誕生した「The Kia PV5カーゴ」が、最大積載状態での一充電走行距離693.38kmという驚異の記録を達成し、小型商用(LCV)EV部門でギネス世界記録に認定されました。この快挙は、Kiaの最初のPBV専用モデルであるPV5カーゴの革新性と実用性を証明するものなのです。

このPV5カーゴは、Kia PBVジャパン株式会社が来春日本国内で販売を開始する予定です。本社は東京都千代田区にあり、代表取締役社長は田島靖也氏です。今回、韓国・ソウルに本社を構えるKia Corporationが、PV5カーゴのギネス認定を発表しました。PV5カーゴは、最大積載状態での走行距離693.38kmを達成しさまざまなビジネスニーズに対応できるEVとして高く評価されています。

PV5カーゴの優れた実用性



Kiaの社長、宋虎聲(ソン・ホソン)氏はこの記録について、「PV5カーゴが達成した結果は、Kiaのビジョンである新たなモビリティソリューションの提供を示すものです。私たちのPBVはただのコンセプトではなく、実際の環境で優れた効率性と実用性を持つ証です」と述べています。

今回の記録は、71.2kWhのバッテリーを搭載したPV5カーゴ(4ドアモデル)を使用し、最大積載量の665kgを全て積んだ状態で行われました。走行距離を計測したのは、2025年9月30日にドイツ・フランクフルトの公道で行われたもので、商用車の専門家であるジョージ・バロウ氏と、ヒョンデ・Kia欧州技術センターのシニアエンジニアのクリストファー・ニゲマイヤー氏が運転を担当しました。

この走行コースは、実際の物流や配達の業務を模したルートが設定されていて、58.2kmの市街地・郊外・上り坂を含むコースでの試験となっています。記録はGPSと車内カメラで詳細が記録されており、その過程も注目されました。

驚くべき効率性



ジョージ・バロウ氏は、「PV5カーゴが最大積載状態で693kmを走行できるというのは非常に印象的です。これを破るのは簡単にはいかないでしょう」という見解を示しました。さらに、クリストファー・ニゲマイヤー氏は「PV5カーゴのPE(Power Electric)システムに基づき、電費を考慮して運転しましたが、その性能に驚かされました」とコメントを加えました。

PV5は、Kiaが初めて手掛けるPBV専用EVモデルで、最新の「E-GMP.S(Electric-Global Modular Platform for Service)」を基盤としています。顧客の幅広いニーズに応えるため、ハードウェアとビジネス環境をサポートするソフトウェアソリューションを統合した新しいコンセプトのミディアムEVバンです。

PV5カーゴの未来



PV5カーゴは、広々とした荷室と低い床面、優れた空間活用性を備えた設計となっています。バッテリーは、71.2kWhのロングレンジモデル、51.5kWhのスタンダードモデル、43.3kWhのエコノミーモデルの3つのタイプが用意されています。今回のギネス記録は、特定の条件下での走行に基づいていますが、国内モデルの日本基準での走行可能距離は、71.2kWhモデルで最大528km、51.5kWhモデルで379kmとなっています。43.3kWhモデルの走行距離に関しては今後発表予定です。

来春の日本市場への導入に向けて、Kiaは既に韓国や欧州でPV5カーゴの販売を開始しており、今後、キャブ付きシャシャやピックアップトラック、冷凍バンなどのラインアップを順次発表していく計画です。こうした取り組みを通じて、Kiaは競争の激しいグローバルEV市場でその存在感を強化していくことでしょう。


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会社情報

会社名
Kia PBV ジャパン株式会社
住所
東京都千代田区内幸町2-1-1
電話番号
03-6871-3148

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