エンザイムの革新技術
2025-11-11 11:09:29

エンザイムの腐植ペレット技術が下水道問題に革新をもたらす

エンザイムの腐植ペレット技術がもたらす新たな可能性



株式会社エンザイム(本社:東京都大田区、代表取締役:鈴木一哉)は、下水道や産業排水における悪臭や腐食、道路陥没を引き起こす原因である硫化水素(H₂S)の発生を効果的に抑制する新しい技術「腐植ペレット技術」を開発しました。この技術は、国土交通省が主催する「下水道スタートアップチャレンジ」に正式に採択され、全国の自治体や下水道事業体との連携を進めつつ実証実験をおこなっています。

硫化水素問題の深刻さ



下水道管やポンプ場で発生する硫化水素は、強烈な悪臭を放つだけでなく、コンクリートや金属設備の腐食、さらには道路の陥没など、インフラへの甚大な損傷を誘発する重大な社会問題です。従来の対策には高コストが伴い、コストパフォーマンスが悪いという難点がありました。これに対して「安価で持続可能な新技術」が求められているのです。

腐植ペレット技術の概要



「腐植ペレット技術」とは、エンザイムが開発した硫化水素抑制用のペレット「SP-201」を使ったシステムです。このペレットは、天然の腐植質を主成分としており、設置するだけで排水環境中の微生物バランスを改善します。ペレット内の腐植成分が微生物の生態系を安定化させ、グラム陽性菌が繁殖する環境を作り出します。これにより、硫酸塩還元菌などのような硫化水素発生源となる嫌気性菌の活動が抑制されるのです。この技術の革新点は、薬剤や電力をほとんど使わずに自然の力で硫化水素の発生を抑制できるところにあります。

実証実験の結果



エンザイムの技術が実際にどのように効果を発揮するのか、実証実験を通じて確認されています。例えば、下水処理場に導入した後、グラム陽性菌の占有率は導入前の23%から86%に飛躍的に上昇しました。また、硫化水素濃度も281ppmから1ppm以下にまで低下し、約99%もの改善を見せています。さらに、ランニングコストも従来の1/5以下に抑えられるなど、導入による経済的な効果も顕在化しています。

導入対象とその効果



この新技術の導入対象は、下水処理場やし尿処理場、中継ポンプ場を中心に、食品・飲料・化学・製紙工場など様々な産業排水設備が挙げられます。導入することで、悪臭や硫化水素の発生を大幅に抑え、コンクリートや金属設備の腐食を防ぐほか、道路の陥没リスクを軽減し、維持管理コストの削減や放流水質の改善も期待できます。

未来へのビジョン



今後、エンザイムは「自然の力で水をきれいに」という理念のもと、腐植資材と微生物技術を融合させた低環境負荷型ソリューションの開発を進めていきます。国土交通省や地方自治体、さらには民間企業との連携を強化し、下水道分野における持続可能で経済的な維持管理モデルの実現を目指しています。

会社概要



エンザイム株式会社は、腐植土・フルボ酸に関する様々な研究を行い、環境改善や農業・畜産・水産養殖事業、さらにはヘルスビューティー事業を展開する企業です。国産・天然志向を掲げ、国内に腐植土の採掘地を持ち、発酵と熟成を重ねた天然資材を用いた製品開発を行っています。

  • - 社名:エンザイム株式会社
  • - 代表者鈴木一哉
  • - 本社所在地:東京都大田区大森北2-3-16
  • - お問い合わせ[email protected]
  • - 電話番号:03-5493-2771


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
エンザイム株式会社
住所
東京都品川区南大井6-5-13第2レインボービル1F
電話番号
03-5493-2771

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。