南日本運輸倉庫がベトナム人大学生をインターンに迎える
南日本運輸倉庫株式会社(本社:東京都中野区)は、7月15日にインターンシップ第5期生として、ベトナムの大学から選ばれた6名の学生を迎え入れ、入社式とオリエンテーションを行いました。これにより、同社は国際的な人材育成に向けた取り組みを一層強化しています。
インターン生の紹介とプログラムの内容
今回のインターン生は、ベトナムで物流学を学ぶ2年生で構成されています。彼らは、埼玉物流センターでフローズン・チルド物流の実習を受けると同時に、日本の物流基礎に関する座学も行う予定です。さらに、日本語の習得や文化・社会体験も含まれており、学びの場として非常に充実したプログラムが用意されています。
入社式では、緊張した面持ちの中でも、学生たちが日本での高度なロジスティクス技術を習得したいという強い意思を示しました。代表取締役社長の大園圭一郎氏は、「ロジスティクスの現場には未知のことが多くあると思いますが、少しずつ挑戦し、最高の自分に成長してほしい」と激励の言葉を贈りました。
講義と実習の開始
続いて、4名の社内講師から日本の物流事情や企業のミッション、強みについて説明が行われ、学生たちは真剣な表情で内容を聞き入っていました。その後、実習を行う埼玉物流センターに移動し、実習中の注意点や施設に関する説明を受けることで、いよいよインターンシップがスタートします。
国際物流への取り組み
南日本運輸倉庫は、鮮度保持技術DENBAを活用し、「一番おいしい状態でお届けします」の理念を実現するため、国際物流の強化に力を入れています。その一環として、本年3月にはベトナム北部を中心に活躍するサプライチェーンパートナーと共同で、生鮮品の鮮度保持を目的とした実証実験を開始しております。この実験の結果を受け、今後の事業展開の方向性を協議していく予定です。
グローバル人材の育成と未来への展望
グローバル化が進む中で、同社は人材育成を喫緊の課題として捉え、多様な採用活動を行っています。2022年から外国人インターンシップを受け入れており、今回の第5期生を含む29名のインターン生が育成の場に立つことになります。特に、急成長を続けるベトナム市場に注目し、人材育成を強化しています。
また、2020年にはアプライズ社と協力し、物流人材育成を目的とした合弁会社MTLS VIETNAM LIMITED COMPANYを設立し、多くの大学からインターン生を輩出する支援をしています。今後も、同社は多様な人材が働ける職場環境を整え、さらなるグローバル展開に向けた人材育成を積極的に進めていく方針です。
南日本運輸倉庫株式会社の取り組みは、国際的な物流市場における競争力を高めるだけでなく、学生たちにとっても貴重な学びの機会となることでしょう。さらなる成長と発展が期待されます。