ミャンマー難民支援学園祭の開催について
2024年12月12日、タイのターク県メーソート州にある「New Blood Learning Center」(NBLC)で、ミャンマー難民支援学園祭が行われます。このイベントでは、日本から送られた1200個のランドセルの贈呈式が行われた後、子供たちのための学園祭が開催されます。
ランドセルの贈呈式
この贈呈式には、日本からも数名が参加し「世界最大規模のランドセル寄贈」を祝います。ランドセルは、故郷を追われた子供たちが新たな生活を始めるための大切な支援となります。これだけの数の寄贈は、他には例がなく、子供たちの新しい学校生活のスタートを象徴するものです。
学園祭の企画の背景
NBLCでは、1/3の生徒が親元を離れた団体生活を送っています。その他の生徒も難民として暮らしており、物資が乏しい環境で勉強や生活をしています。多くの生徒が将来のため努力しているものの、彼らにとって楽しめる体験が少ないのが現状です。スポーツ施設や用具も不足しているため、娯楽に関しても限界があります。
このような中で、学校は勉学を主な目的としていますが、勉強だけでは生徒たちの心が潤うことはありません。楽しい思い出があれば、学校に行くモチベーションも高まり、勉強に対する意欲も増します。そこで学園祭を企画し、厳しい生活への光をあてようとしています。
学園祭の内容
学園祭のプログラムは主に以下の4つのカテゴリーから構成されています。
1.
スポーツ:地域のコミュニティを巻き込んで、様々な競技を楽しみます。
2.
音楽:地元のアーティストたちによる音楽イベントが行われます。
3.
アート:ミャンマー出身の世界的な画家マウンマウンティン氏が協力し、アート作品が展示されます。
4.
フード:地元の料理などが振る舞われ、食を通じたつながりを深める時間となります。
アート部門では、マウンマウンティン氏が参加し、彼の原画展も行われる予定です。さらに、スポーツ部門では、認定NPO法人JUDOsと協力し、100着の柔道着の寄付が予定されています。スポーツを通じて、子供たちに楽しさを提供し、彼らの未来を明るく照らします。
予算と資金調達
この学園祭の予算はクラウドファンディングを通じて募ります。多くの方々からの支援を受け、子供たちのための特別な1日を実現したいと考えています。支援者には感謝の気持ちを込めて、イベント当日は特別なプログラムを用意する予定です。
協力団体について
学園祭の実行には、認定NPO法人グッドライフや日本ビルマ救援センターが主体となって活動しています。彼らは、1988年からミャンマー難民を支援し続けている団体であり、今日的なニーズに応じた助けを行っています。井上康生さんが理事を務めるJUDOsも深く関与しており、スポーツを通じた支援に力を入れています。
このように、多くの方々の協力を受けながら、子供たちにとって忘れられない思い出を作ることを目指しています。