積極的不登校の実態
2025-06-04 11:05:58
「積極的不登校」を肯定する不登校経験者の実態とは?
「積極的不登校」を肯定する不登校経験者の実態とは?
最近、株式会社プレマシードが実施した調査によって、コロナ禍を経験した不登校の若者たちが積極的不登校をどのように捉えているかが明らかになりました。調査の結果、不登校経験者の約半数がこの積極的不登校に対して好意的な評価をしています。
調査の概要
株式会社プレマシードは、2025年4月8日から17日にかけて「コロナ禍の学齢別不登校経験とその理由に関する調査」を実施しました。対象は、コロナ禍に小・中・高校生であった方と、大学生以上の方々の計600名です。この調査を通じて、各学年での不登校意識の変化を探りました。
積極的不登校とは?
調査の中で「積極的不登校」とは、自分の意思で学校に行かないことを選ぶ前向きな選択肢であることが示されています。この概念が存在することを知っていると答えたのは全体の15.0%であり、特に小・中・高校生の不登校経験者においては37.5%と高い数値を示しました。
不登校経験者の評価
調査の結果、全体では「とても良いと思う」が7.8%、「良いと思う」が25.2%となり、これを合計すると33.0%が積極的不登校を良いと評価しました。特に、小・中・高校生の不登校経験者では50.0%、大学生以上の不登校経験者では49.2%が好意的に捉えていることが浮かび上がりました。この結果は、現在の教育環境や社会の価値観の変化を反映していると言えます。
不登校ナラティブの変化
不登校経験者の多くは、学校に通うことが理想的だと感じながらも、通えない理由や背景があることが調査結果から分かります。積極的不登校を肯定する声は、他者との比較や社会的な圧力から解放され、自分自身の居場所を見つけようとする姿勢の表れかもしれません。これにより、自らの意思で新たな学びの場を選ぶ自由な選択肢が重要視されています。
学びたい場所と求められるサポート
調査では学生たちが「学びたい場所」として自分の興味や目的に合ったサポートが得られると答えた割合が45.0%に上りました。さらに、居場所を求める声も強く、多くの若者が自分自身を理解し、安心して学ぶ環境を望んでいることが明らかになりました。
また、不登校になることで懸念されることとして最も多かったのは「学力低下」で38.2%、「社会性を獲得できない」が38.0%などが挙げられています。多くの若者が将来に不安を抱え、サポートを求める姿が印象的です。
プレマシードの役割
プレマシードは、通信制高校やサポート校の情報を提供し、若者たちが自分に合った教育機関を見つけられるようにサポートしています。これにより、彼らが新たな学びの可能性を広げ、自分の居場所を見つける手助けを行っています。さらに、社会全体で不登校に対する理解を深めることも重要であり、教育の未来に向けた課題として位置づけられています。
この調査は、不登校に対する社会の見方や教育システムがどのように変化しているかを示す重要なデータです。若者たちの声をより多く聞き、彼らがより良い環境の中で学び、自立していけるような支援が求められています。
会社情報
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プレマシード
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