新しい点呼システム「点呼番」の登場
2025年4月30日、株式会社システムオリジンが新たに提供する汎用型低コスト点呼アプリ「点呼番」が販売を開始すると発表しました。このアプリは、運転業界における運用効率を向上させることを目指しています。
1. 点呼の重要性と歴史的背景
運転者の安全と健康を確保する点呼は、長きにわたって運転業界の必須事項とされています。特に、遠隔地での点呼や自動点呼が可能となったことは、業務のデジタル化に向けての大きな一歩となります。令和6年3月に発表された告示改正により、「自動車の車内や待合所、宿泊施設、さらには自宅」での点呼実施が認められたことで、運転者はより柔軟に対応できるようになりました。
2.「点呼番」アプリの特徴
「点呼番」は、資本関係のない事業者間でも利用できる機能を持ち、特に小規模営業所での遠隔点呼に対応しています。主な特徴は以下の通りです。
- - スマートフォンやWEBブラウザアプリの利用:これにより、ユーザーは手軽にシステムを運用できます。
- - 対面点呼のDX:日常点検のペーパーレス化が進められ、業務の効率化が実現されます。
- - 日本型ライドシェアへの対応:ライドシェアドライバーとの車内点呼も可能で、NRS対策にも寄与します。
- - CSV出力機能:既存のシステムとも連携可能で、柔軟なデータ管理を実現します。
3. 運用イメージ
アプリの運用は非常にシンプルで、運転者は以下の手順を踏むことで点呼を行います。
1.
IC免許証かざし、確認:Android端末にIC免許証をかざし、免許の有効期限を確認します。
2.
本人確認:顔認証機能を利用して、本人確認を実施します。
3.
アルコール検知:アルコール検査器を使用して呼気による検査を行います。
4.
体温測定:体温を測り、健康状態の確認をします。
5.
日常点検実施記録:旅客自動車に必要な日常点検を記録します。
6.
データ送信:位置情報を付けて運行管理者向けのシステムにデータを送信します。
7.
ビデオ通話での確認:運転者の顔色や全身の状態を確認します。
8.
点呼項目確認:送信済みの点呼項目をチェックします。
9.
承認完了:これで点呼が完了します。
4. 今後の展望
システムオリジンは、今後日本版ライドシェア向けのシフト管理オプション及び自動点呼オプションをリリースする予定です。これにより、運転業界のデジタル化がさらに進むことが期待されています。アプリの導入は、特に中小企業にとってコスト削減や業務効率化に貢献するでしょう。
5. 会社概要
商号:株式会社システムオリジン
代表者:代表取締役社長海野知之
所在地:静岡県静岡市清水区天神1丁目3-12
設立:1983年2月
事業内容:タクシー事業向けのシステム開発
資本金:4,550万円
* URL:
公式サイト
「点呼番」の導入により、運転業界は新たなステージへと進化し、安全で効率的な運行管理が実現されることでしょう。