LINEヤフーが再生可能エネルギーの新たな一歩を踏み出す
LINEヤフー株式会社が、再生可能エネルギー分野での大きな動きを示しました。岡山県真庭市に建設予定の「真庭太陽光発電所」と、再生可能エネルギー発電事業者であるヴィーナ・エナジーとの間で、初のバーチャルPPA(Virtual Power Purchase Agreement)を締結。これにより、年間8500万kWhもの非FIT非化石証書による環境価値を20年間購入することが決定しました。この発電所は国内最大規模の単体の太陽光発電所として位置づけられ、2026年には運転を開始する予定です。
バーチャルPPAとは?
バーチャルPPAは、電気を利用する企業が発電事業者と直接契約する方式で、再生可能エネルギー電力に含まれる環境価値を購入します。この仕組みによって、LINEヤフーは実質的にその使用電力の一部を再生可能エネルギーで賄えるようになります。これにより、LINEヤフーは20年間で約74万トンのCO2排出量削減が見込まれています。
RE100の目標に向けた取り組み
LINEヤフーは、企業が100%再生可能エネルギーで電力を賄うことを目指す国際イニシアティブ「RE100」に参加しています。2030年度までには、スコープ1およびスコープ2の温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることを目指し、2050年に向けては全てのスコープにおける排出量ゼロを目指しています。
バーチャルPPAを新たな手段として取り入れることにより、LINEヤフーは本質的で安定した調達ポートフォリオを構築し、カーボンニュートラルの達成を目指します。また、社会における再生可能エネルギーの普及にも寄与し、脱炭素社会の実現を後押しする考えです。
発電所建設における重要ポイント
LINEヤフーが「真庭太陽光発電所」のバーチャルPPA締結に際し、重視したポイントは以下の通りです。
1.
発電量と追加性
「真庭太陽光発電所」は、バーチャルPPA用の単体として国内最大規模の設備で、年間8500万kWhの電力を発電します。20年間安定した環境価値の調達が期待されており、再生可能エネルギーの普及が重要であると認識しています。
2.
環境負荷の低減
この発電所は、ゴルフ場跡地に建設されるため新たな土地開拓が不要です。また、生物多様性を保全するための適切な環境保全策も講じられています。
3.
地域共生とコベネフィット
発電所の建設や運転に関しては、地元雇用を優先する方針です。これにより地域経済が活性化され、雇用機会が生まれます。また、地域への還元施策として、環境価値取引による収益の一部が非常用発電機器の寄付に使われる予定です。
未来に向けた責任ある経営
LINEヤフーは、社会にポジティブな影響を与えるだけでなく、地球環境や人権などの社会課題に対しても責任を持つサステナビリティ経営を推進しています。特に、「未来世代に向けた地球環境への責任」という課題に取り組みながら、廃棄物問題や水資源の保全、生物多様性の保障に努めています。
LINEヤフーのミッションは、「WOWなライフプラットフォームを創り、日常に「!」を届ける」というもの。これを実現するため、新たなエネルギーの可能性を探りながら、社会全体に貢献する取り組みを進めています。