人事年収レポート2025
2025-10-08 09:19:30

人事求人の年収レポート2025出揃う、30代・40代年収中央値は753万円・798万円

人事求人の年収レポート2025の発表



株式会社MS-Japanが2024年4月から2025年3月までの人事職の求人データを基にした『人事求人の年収レポート2025』を公表しました。この記事では、年齢や職位、企業の規模に応じた年収中央値を掘り下げ、今から転職を考える人事職の方々に向けた情報をお届けします。

調査概要



本レポートは、管理部門および士業に特化した転職エージェント「MS Agent」に掲載された求人情報を集計した結果をもとにしています。具体的には、30代・40代の中間管理職の場合、大規模上場企業の年収中央値が753万円、798万円であることがわかりました。

30代の年収データ



30代の人事職の年収中央値は、企業の規模によって大きな差が見られます。以下が主な数値です:
  • - 中小規模の未上場企業:非管理職495万円、中間管理職650万円、上級管理職738万円。
  • - 大規模上場企業:非管理職575万円、中間管理職753万円、上級管理職834万円。
このデータは、管理職になることで年収が150万から220万円程度上昇することを示しています。特に、大規模上場企業で中間管理職に就くと753万円に達し、非管理職との差は約200万円に達します。

上級管理職になるとさらに年収は834万円と、同年代の非管理職と比べて300万円以上高くなります。上級職に求められるのは、企業全体の人事戦略を設計し、実行する能力です。幅広いテーマに関する知識や経験が重要視されています。

40代の年収データ



続いて、40代のデータに目を向けると、やはり企業属性による年収の差が顕著です。具体的には:
  • - 中小規模の未上場企業:非管理職525万円、中間管理職694万円、上級管理職825万円。
  • - 大規模上場企業:非管理職725万円、中間管理職798万円、上級管理職912万円。

40代の中間管理職は150万円の年収差が見られ、未上場企業では600万円台の提示が多く、経営陣との連携が求められます。一方、大規模上場企業では800万円近くになるため、企業規模や上場の有無が給与に大きな影響を与えることがわかります。

スペシャリスト求人の特徴



さらに、年収データを見ていくと、非管理職のスペシャリスト求人においても、役割による年収の違いが明確です。採用ポジションの年収中央値は、未上場企業で30代531万円、40代586万円に対し、大規模上場企業では30代613万円、40代710万円と高めです。採用役割は企業の顔とも言えるため、コミュニケーション能力や対外的な対応力が重視されることが影響していると考えられます。

逆に労務ポジションは、未上場企業で30代466万円、40代501万円に対し、大規模上場企業では30代623万円、40代684万円と、確実に年収が上昇します。これは、大手企業での労務コンプライアンスや内部統制の業務が重要視されることを反映しています。

キャリア戦略の考察



人事職のキャリア戦略として、専門性を磨くことが求められますが、大手企業でキャリアを築くには、その企業の文化や体制をよく理解する必要があります。管理職への昇進や、人事部門の企画立案などを考慮に入れる際には、実績を積み重ねることが大切です。

PMや制度設計など多岐にわたる経験を通じて「人事部門を統括できる人材」の地位を目指す戦略が求められます。中小企業での多様な業務経験とマネジメントの機会を得ることで、より幅広い視点を持つ人事専門家に成長できます。

おわりに



MS-Japanの年収レポート2025は、現在の人事市場の状況を詳細に示す貴重なデータを提供しています。転職を考える際は、これらの情報を基にした戦略的な行動が求められます。今後も変化が予想される労働市場において、情報をしっかりと収集し、自分に合ったキャリアを築いていきましょう。


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会社情報

会社名
株式会社MS-Japan
住所
東京都千代田区富士見2-10-2飯田橋グラン・ブルーム4F
電話番号
03-3239-7373

トピックス(経済)

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