2024年最新版!日本のボーナス実態、doda調査が明らかに!
転職情報サイト『doda(デューダ)』が発表した2024年最新のボーナス平均支給額調査。15,000人のビジネスパーソンを対象とした大規模調査の結果は、多くの驚きと示唆に富んだものでした。
年間平均支給額は減少…しかし、明暗が分かれる結果に
調査によると、2023年9月から2024年8月までの1年間のボーナス平均支給額は、年間106.7万円。前年比で0.4万円の減少となりました。内訳は、冬ボーナスが50.4万円、夏ボーナスが51.0万円、その他が5.3万円。全体としては横ばい傾向ですが、年代や職種によって大きな差が見られました。
若手は増加、ベテランは減少…世代間の格差拡大?
年代別に見ると、20代と30代はボーナス支給額が増加、一方40代と50代は減少という結果に。特に20代は前年比3.9万円増、50代は5.6万円減と、世代間の格差が拡大していることがわかります。100万円を超える支給額を得ている人の割合は全体で48.5%と、約半数を占めています。年代別では50代が最も高く54.9%、40代が50.0%、30代が47.7%と、いずれも半数近くが100万円以上のボーナスを受け取っています。
高収入職種ランキング、上位は「企画」「管理」系が独占
職種別では、内部監査が平均188.6万円で堂々の1位を獲得。前年比53.4万円増と、大幅な増加を示しました。2位は法務/知的財産/特許(177.7万円)、3位はリサーチ/市場調査(173.2万円)と、上位3位を企画/管理系職種が独占しました。
これらの職種は、企業のコンプライアンス強化や市場分析の重要性が増す中、専門性の高い人材への需要が高まっていることが背景にあると考えられます。また、購買/資材調達、広報/PR/IR、総務、経理/財務/税務/会計などの職種も、前年より順位を上げ、注目を集めています。
ボーナス増加の背景、そして将来への不安…使い道に変化
doda編集長である桜井貴史氏によると、全体ではボーナス平均支給額が減少したものの、20代と30代の増加傾向は、人材獲得競争の激化と若手への待遇改善を反映している可能性が高いとのこと。
さらに、ボーナスの使い道に関する調査では、「生活費の補填」や「金融商品への投資」を選択する人が増加。これは、社会の不確実性増大による将来への不安の高まりを示唆していると考えられます。
まとめ:ボーナスから読み解く、日本の雇用環境
今回のdoda調査は、日本の雇用環境における様々な課題と変化を浮き彫りにしました。若手人材の獲得競争の激化、専門性の高い人材への需要の高まり、そして将来への不安の高まり…。これらの要素が複雑に絡み合い、ボーナスという形で現れていると言えるでしょう。dodaの調査結果を参考に、自身のキャリアプランを見つめ直してみてはいかがでしょうか。