デンテックが北斗工業を子会社化し医療事業を拡大

デンテックが北斗工業を子会社化

株式会社デンテック（東京都板橋区）は、精密プレス加工を手がける有限会社北斗工業（埼玉県戸田市）の全株式を取得し、2025年5月30日付で北斗工業を子会社化すると発表しました。この動きは、デンテックが医療器具分野における事業のさらなる拡大を目指す中で、重要なステップとして位置づけられています。

デンテックの存在

デンテックは、1907年に日本初の歯科用ドリルを開発した医療器具専門メーカーです。以来、同社は高品質な歯科用器具の製造に注力してきました。主力製品には、歯科用インプラントドリルや根管治療器具が含まれます。近年では、外科用や獣医科用の器具へ事業を広げ、新たな市場にも積極的にアプローチしています。これにより、デンテックはさらなる成長を遂げています。

北斗工業との関係

北斗工業は、1951年に創業された企業で、精密プレス加工を中心に技術力を発揮してきました。長年にわたり、デンテックとの取引関係があり、その技術は医療器具の製造にも寄与しています。今回の子会社化により、北斗工業の高い技術力とデンテックのブランド力が結びつき、両社のシナジー効果が期待されています。

新たな展望

今回の子会社化に伴い、g北斗工業の前取締役は退任し、デンテックの代表取締役である木村太輔が北斗工業の代表に就任することも発表されました。この人事により、デンテックと北斗工業の統合がスムーズに進み、より一層の連携強化が期待されます。

デンテックは、このグループ統合を通じて品質の向上や生産能力の増大を図り、世界中の医療プロフェッショナルに高品質な商品を提供していく考えです。これにより、より多くの患者に対して優れた医療サービスを届けようとする意気込みが感じられます。