新時代の金融教育
ビューティ&ウェルネス専門職大学が開校したのは2023年のことですが、早くもそこで行われる経済教育が注目を浴びています。特に、レオス・キャピタルワークス株式会社が提供する「ひふみ」シリーズを活用した金融経済教育は、全く新しい形の学びを学生に提供しています。この制度は、なぜ投資が重要なのか、どのようにして賢い投資家になるのかを教えるだけでなく、投資を身近に感じさせる貴重な機会となっています。
教育の内容
2025年10月、ビューティ&ウェルネス専門職大学の1年生を対象に行われた出張授業では、「投資とは?」というテーマのもと、経済の基本を学びました。授業では、日本経済新聞を教材に使用し、実際の社会の出来事を交えながら解説が行われました。前半では、投資の重要性について、特に長期・分散・つみたてという要素が大切であることを強調し、学生たちにNISA制度や初心者向けの投資信託の活用法も詳しく紹介しました。近年増加している「投資詐欺」の事例についても注意喚起がなされ、実際に気をつけるべきポイントを学ぶことで、投資を行う際に必要な知識を身につけさせました。
後半では、学生が実際に投資家の視点を持って「推しの企業」を選出するワークショップを行いました。国内のスポーツメーカー3社を題材にし、株価推移や営業利益などのデータを比較し、自分が投資したい企業を選ぶという実践的な内容でした。学生たちは各種の要因を基に自らの意見を発表し、活発な議論が展開されました。
教授のコメント
新井卓二教授は、「経済や投資を特別な知識にするのではなく、学生自身の未来を築くための教養として学んでほしい」と述べています。彼は、藤野英人社長との対談を通じて金融教育の重要性を再認識し、レオス社の出張講義を実現しました。授業を受けた学生たちは日常のニュースと自分の知識を結び付けながら、真剣に取り組んでいます。
金融経済教育責任者の視点
レオス・キャピタルワークスの仲岡由麗江氏は、金融経済教育の意義は「単なるお金の知識の習得にとどまらず、自分の意思を持って行動する力を育成すること」にあると強調します。今回の授業が学生たちにとって自分のキャリアやライフデザインについて考える良いきっかけになることを願っています。
学生の感想
授業受講生からは多様な感想が寄せられました。「投資を選ぶ基準を知ることができ、非常に良かった」「NISAや投資信託の理解が進んで、これから活用していきたい」「父と投資について話し合う良いきっかけになった」といった意見があり、学びの面白さを見出す学生も多く見受けられました。
今後の展望
レオス・キャピタルワークスは、金融包摂を実現するため、今後も教育活動を続ける計画です。2024年には高等学校や大学での経済教育イベントを拡大し、利用可能な教材を通して多くの世代に金融教育を届けることを目指します。ひふみの教育プログラムを通じて、学生たちが金融の世界に触れ、より良い未来を築く一助となることを期待しています。