近畿四国エリアでの社会課題解決を目指す新たな投資公募

近畿四国ソーシャルインパクトファンドの公募開始



プラスソーシャルインベストメント株式会社は、近畿・四国地域における社会問題の解決を目指す「近畿四国ソーシャルインパクトファンド」の投資先事業者の募集を開始しました。これに伴い、地域課題の構造を明確にするための「課題構造マップ」を発表し、注目されています。

ファンドの概要と目的


このソーシャルインパクトファンドは、休眠預金等活用法に基づく支援スキームであり、より持続可能な社会変化を実現するための取り組みの一環です。一般財団法人社会変革推進財団との協力のもと、地域の課題を詳細に分析し、その解決に向けた道筋を描いています。

本ファンドが目指すのは、単なる資金提供に留まらず、地域全体に対する持続的な改善をもたらすこと。具体的には、人口減少や財政難といった課題が錯綜する中で、それぞれの問題の因果関係を明確にし、地域の特性に応じた解決策を提供することです。

課題の複雑な構造


近畿・四国の各地域が抱える問題は、このエリア特有の要因や共通するバックグラウンドによって複雑に絡み合っています。例えば、交通のインフラが弱体化すると、それが地域の経済活動に直結し、結果的に観光資源にも悪影響を及ぼします。このように、複数の問題が連鎖的に悪影響を及ぼすことが少なくありません。

私たちは、この複雑な構造を深く分析し、それに基づく効果的な解決策を提供するために、地域のステークホルダーと連携していく所存です。そのため、課題構造をビジュアル化したマップも用意し、具体的に「何を」「どのように」変革していくかを示しています。

重点領域と投資支援の特徴


本ファンドが重点を置くのは、以下の5つの領域です:
1. 自治体などが担えないサービス
2. 一次産業(農水産業など)
3. 観光業(飲食業・宿泊業)
4. 教育や介護などのケア産業
5. 地域の交通・エネルギーインフラ

これらの複数の課題に同時にアプローチできる「構造的なソリューション」を持つローカルベンチャーを支援し、地域全体のシステム変革を目指します。

募集概要と応募条件


2025年9月19日より、近畿・四国エリアで地域課題解決を目指す事業者の公募を開始します。対象としては、地域の課題解決を目的とする株式会社または、複数団体で構成されるジョイントベンチャーの設立が含まれます。

投資の規模は一事業あたりファンド総額の約1割を上限としており、普通株式や種類株式、または新株予約権を通じて投資を行う予定です。

応募要件


  • - 実行可能な事業計画と組織体制が必要です。
  • - ファンド運営者との連携が求められます。
  • - 他の休眠預金活用プロジェクトとの重複がないことが条件です。

応募は専用フォームを通じて行われ、詳細な公募要件や選定基準についてはファンドの公式ウェブサイトで確認できます。

会社情報


プラスソーシャルインベストメント株式会社は2016年に創立され、地域活性化のためのインパクトファンドの運営や、クラウドファンディングの運営を通じて、持続可能な地域の形成を支援しています。

このファンドが地域の課題解決への第一歩となり、多くの企業が新たなソリューションを持って参加することを期待しています。

「地域課題構造の分析資料」は、始めてのリリースとなりますが、地域の関係者からのフィードバックを基に継続的な更新を予定しています。私たちの資料が地域協働の出発点となり、より良い未来への道を切り拓く手助けとなれば幸いです。

会社情報

会社名
プラスソーシャルインベストメント株式会社
住所
京都府京都市上京区河原町通丸太町上る出水町284番地
電話番号
075-257-7814

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