日本山岳会、令和7年度前期海外登山助成金の選定
公益社団法人日本山岳会は、登山界の発展を促すため、年に2回「海外登山助成金」を授与しています。この助成金は、特に独自性のある計画や創造的な挑戦を対象としており、受け取ることができるのは日本山岳会の会員に限らず、誰でも応募可能です。
令和7年度前期の助成金の受賞者として、2つのチームが選ばれました。1つ目は「沢極儷(さわごくれい)」、2つ目は立教大学体育会山岳部の「ピサンピーク隊2025」です。それぞれが目指す場所や活動の内容は多岐にわたり、彼らの挑戦が登山文化や次世代への影響を与えることが期待されています。
沢極儷(さわごくれい)
このチームはニュージーランドの南アルプス山脈に位置するハースト川流域での登山を計画しています。活動の期間は2025年12月26日から2026年1月6日までの短い間ですが、その挑戦は大きな意味を持っています。メンバーは丸山智朗さんと丸山舞さんで、彼らは前例の少ない沢登りというタスクに挑む勇気を評価されました。
特に注目すべきは、落差400mの大スラブ滝が存在する未記録の渓谷を探求する点です。彼らの活動は現地の登山文化との交流を図ることも視野に入れており、登山の新たな魅力を発見する試みとも言えます。
立教大学体育会山岳部 ピサンピーク隊2025
2つ目のチームは、立教大学の体育会山岳部に属する「ピサンピーク隊2025」です。このチームは、ネパールのアンナプルナ山群のピサンピーク(6091m)を目指し、2025年10月3日から10月25日までの間に登山活動を行います。メンバーには堀川奈々子(隊長)、関根完史、武井樹、門倉楽、佐藤仁美と多様なメンバーが揃っています。
彼らのプロジェクトの特徴は、すべての企画立案と遂行が現役の山岳部員のみで行われる点です。この取り組みを通じて、次世代の山岳部活動の第一歩を築く意欲が高く評価されています。
今後の展望とSNSでの発信
助成金を獲得した両チームは、これからの活動をSNSを通じて積極的に発信していく予定です。登山の準備段階から実際の遠征まで、リアルタイムでの活動報告が行われることにより、より多くの人々に彼らの探求心や挑戦を伝えることができるでしょう。
それぞれの隊の活動内容は、一般の人々にとっても刺激的であり、登山文化の継承や活性化に対する彼らの取り組みから目が離せません。彼らの営む冒険と人間の挑戦の歴史は、登山を愛するすべての人にとって感動的な物語となることでしょう。
各隊のSNSアカウント
彼らの姿をぜひフォローし、未来の登山の可能性を共に楽しみましょう。