ティーンエイジャーのための一次産業体験、狩猟と販売イベント開催へ

鈴鹿市で体験する、子どもたちによる一次産業の実践

三重県鈴鹿市にて、一般社団法人ティーンエイジャービジネス協会が主催する「リトルハンターズマーケット」が、2024年の11月と12月に開催されることが決定しました。このイベントは、子どもたちが獲物を狩ったり、調理したり、さらには販売を行う事を通じて、命や自然とのつながりを学ぶことを目的としています。子どもたちは小学4年生から中学生までが参加可能で、各日程ともに限定10組の参加枠が設けられています。

イベントの内容と体験の流れ

リトルハンターズマーケットでは、参加者が実際にプロのハンターと一緒に山に入り、罠を仕掛けることから始まります。獲物が罠にかかれば、その獲物の命を絶つ「止め刺し」から解体、さらにジビエ料理を作る過程を体験することができます。また、獲物を使ったペット用食品の加工体験や、獣害に関するアイデアディスカッションも行います。こうした一連の体験を通じて、参加者は命の循環や社会経済のしくみについて深く理解を深めていくことでしょう。

開催日程と場所

- 日程①：2024年11月8日（金）～10日（日）
- 日程②：2024年12月13日（金）～15日（日）
- 場所：猿田彦BASE（三重県鈴鹿市小岐須町2455番地）

獣害問題と猿田彦BASEの取り組み

会場である猿田彦BASEは、もともと農業を専門とした会社が運営しているキャンプ場です。そこでの農業実践を通じて、周辺に多く住む鹿による農作物の被害を受けた農家たちは、獣害問題に真剣に取り組むようになりました。獣害によって全国の農作物が毎年約150億円の被害を受けており、中でも鹿による被害が最も顕著です。猿田彦ファームでは、この問題を地域の資源とみなし、狩猟免許を取得したハンターとして活動を始め、地域の農業を守るために尽力しています。

子どもたちの体験が意味するもの

イベントを通じて、社長の伊藤嘉晃さんは「自然や命とのつながりは、実体験を通じてしか理解できないものである」と強調しています。子どもたちには、一生の記憶に残る強烈な体験を提供し、第一次産業や命について考えるきっかけを作ることが重要だと語ります。これはただのイベントではなく、子どもたちが大人になったときに持つべき大切な価値観を育む場でもあります。

参加方法と料金

イベントの参加は事前の申し込みが必要です。参加費用は、子どもが55,000円、大人が33,000円となっています。通常料金はそれぞれ88,000円と66,000円で、今年2024年までの期間限定モニター価格が設定されています。

このような貴重な体験を通じて、次世代を担う子どもたちがどのような気づきを得るのか、非常に楽しみです。イベントの詳細や申し込みについては、公式サイトをご確認ください。