シンクランドの挑戦
2018-11-05 11:00:50
シンクランド、次世代医療用DDS実用化に向けてNEDOの助成金を獲得
シンクランド、次世代医療用DDSの実用化に向けた新たな一歩
シンクランド株式会社は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)からの助成金を受け、次世代型医療用DDS(ドラッグ・デリバリー・システム)の実用化に向けたプロジェクトを開始しました。このプロジェクトは、最大7,000万円の助成金を得るもので、「ホローマイクロニードルによる次世代型医療用DDSの実用化開発」というテーマのもと、新たな医療技術を世界に紹介することを目指します。
ホローマイクロニードルって何?
シンクランドが開発したホローマイクロニードルは、直径100μm以下の微細針を生体適合材料を用いて作り出す技術です。この微細針は無痛で、薬剤の適量を中空部分から注入可能なため、患者にとって非常に快適な投与方法となります。従来の注射方法にないこの新技術は、特に糖尿病や中枢神経系疾患、がん治療において重要な役割を果たすことが期待されています。
共同研究契約の締結
この度、シンクランドはシミックCMO株式会社、日本コルマー株式会社、ミサワ医科工業株式会社との共同研究契約を結びました。このパートナーシップにより、ホローマイクロニードルを用いた新しい薬剤の選定や性能評価が行われる予定です。また、新たなインジェクタ・キャップ構造の開発なども進められ、次世代型DDSの具体化に向けた重要なステップとなります。この研究が成功すれば、患者が感じる投薬時の痛みを大幅に軽減し、投薬量の調整も容易になります。
NEDOからの二度目の支援
シンクランドはこれまでに、NEDOの研究開発型ベンチャー支援事業に採択されており、今回の助成事業は2度目の支援となります。会社は今後、株式の調達や優秀な人材の採用を通じて事業基盤を強化し、研究開発をさらに推進させる計画です。
企業のプロフィール
シンクランドは2014年に設立され、神奈川県横浜市を拠点に活動しています。代表取締役の宮地邦男氏が指揮をとり、光渦レーザー加工技術を駆使した中空型ホローマイクロニードルの開発を進めています。同社が開発した技術は、医療分野において革命的な変化をもたらす可能性を秘めています。
終わりに
シンクランドの取り組みは、これまでの医療技術に挑戦するものです。今後も医療用DDSの実用化に向けた研究が進む中、患者にとってより良い治療法を提供するための努力が続けられることでしょう。次世代の医療技術がどのように進化していくか、引き続き注目していきたいと思います。
会社情報
- 会社名
-
シンクランド株式会社
- 住所
- 神奈川県川崎市川崎区日進町7番地1川崎日進町ビルディング9階
- 電話番号
-
044-874-1916