【Amazonプライムデーを狙うサイバー犯罪に注意が必要な理由】
この夏のAmazonプライムデー、皆様はどのような買い物を考えていますか?
楽しみなイベントですが、一方でサイバー犯罪者にとっても絶好の機会が到来しています。チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズの脅威インテリジェンス部門、チェック・ポイント・リサーチが、プライムデーを狙ったサイバー犯罪の急増を警告しています。ここでは、その内容を詳しく見ていきましょう。
プライムデーとサイバー犯罪の関係
今年のプライムデーは7月8日から始まります。このような大規模なショッピングイベントでは、サイバー犯罪もそれに便乗して急増します。チェック・ポイント・リサーチによると、昨年の6月だけで、Amazonに似た名称のドメインが1,000件以上登場し、そのうち87%が「悪意がある」または「疑わしい」とされています。特に、フィッシングメールや偽のウェブサイトを使った詐欺行為が活発化するため、特別な注意が必要です。
サイバー犯罪の手口
1. 偽のドメイン
攻撃者たちは、Amazonのログインページや支払いページを模倣した偽のウェブサイトを運営しています。これにより、ユーザーのログイン情報や個人情報を窃取し、最終的には不正購入やアカウントの乗っ取り、高額なギフトカードの乱用などの被害を引き起こします。
2. フィッシングメール
「返金予定-Amazonシステムエラー」という件名のメールがその一例です。このメールは、あたかもAmazonから送信されたように見せかけ、新たなパスワードを入力させるためのリンクをクリックさせようとします。攻撃者は受信者の信用を悪用し、個人情報を引き出そうとします。
サイバー犯罪から自分を守るための対策
プライムデーを安心して楽しむためには、以下の対策を講じることが重要です。
URLの確認
悪意のあるドメインは、本物のAmazonに非常に似たURLを使用します。特に、末尾が「.top」や「.online」といった異常なものであった場合、要警戒です。
リンクをクリックしない
Amazonからのメールでリンクが提示された場合は、クリックを避け、自分でブラウザを開いて公式サイトへアクセスしましょう。
HTTPSと南京錠アイコンの確認
個人情報を入力するページでは、必ずURLの前に「https://」と南京錠アイコンが表示されていることを確認します。
強力なパスワードと2要素認証
パスワードは他のサイトでも使わず、強力なものを選び、2要素認証を有効にしましょう。
緊急性のあるメッセージに注意
「すぐに行動しなければアカウントを停止する」といった脅迫めいたメッセージには特に警戒が必要です。
過剰にお得な取引には疑念を持つ
たいへん魅力的な割引が掲示されている場合は、詐欺の可能性を疑うべきです。
安全な支払方法の使用
可能であれば、追跡可能な支払方法を選んで利用してください。
フィッシングメール対策
チェック・ポイントのフィッシング対策ソリューションを利用することで、より強固な防御が可能です。ThreatCloud AIを駆使して、リアルタイムで脅威を評価し、フィッシングメールを受信フォルダに入れる前にリスクを軽減します。
まとめ
Amazonプライムデーはお得な買い物ができる絶好の機会ですが、サイバー犯罪者にとっては格好の標的となります。自らを守るためには、意識を高め、警戒を怠らずに行動する必要があります。直接Amazonの公式サイトを利用し、フィッシング詐欺からのリスクを下げながら、安心して買い物を楽しみましょう。