もりやま園株式会社の快挙
青森県弘前市に位置する果樹農業法人、もりやま園株式会社が、先日行われた「第10回6次化大賞」にて最高賞のグランプリを受賞しました。この受賞は、地域の課題解決に向けた独自の取り組みが高く評価された結果です。
この賞は、農林水産物の加工や流通、販売を通じて地域特有の資源に新たな価値を与えた事業者を表彰する目的で設立されました。
革新的なシードル『テキカカシードル』
同社が開発した『テキカカシードル』は、これまで廃棄されてきた摘果りんごを活用しています。5年間にわたる防除マニュアルの再構築とシードル工場の建設を経て、3年間にわたる試作・研究によって完成したこのシードルは、未利用資源に新たな市場価値を生み出しました。その成果が、飲食業界において「新しいリンゴ酒」として高い評価を得ていることからも伺えます。
このシードルの特徴は、その豊かな香りと酸味です。また、資源循環を考慮したモデルも採用されており、持続可能な農業の未来を切り拓く一助となることを目指しています。
受賞理由と評価ポイント
もりやま園がグランプリを獲得した理由は多岐にわたります。以下の要点が特に評価されました。
1.
技術的挑戦: 摘果りんごを「収穫できる果実」に変えるための5年にわたる防除体系の再構築
2.
一貫した生産体制の構築: シードル工場の建設と酒造免許取得を含め、製品開発までの統合された運営
3.
独自性: 世界初の摘果りんごを使用したシードルとしての独自の商品
4.
飲食業界での評価: 飲食業界において新たなリンゴ酒として注目されている点
5.
地域農業の貢献度: 地域の農業課題に対する解決策を提供
これらの取り組みが結実し、グランプリ受賞につながったのです。
代表取締役のコメント
もりやま園株式会社の代表取締役、森山聡彦氏は、受賞の喜びをこう語ります。「栄誉ある賞を受賞し、感無量です。私たちの目指すのは、地域農業が抱える課題に真正面から向き合うこと。これからも、農業から価値を生み出し続ける仕組みを作っていきたい」と、自社の取り組みへの信念を語りました。
もりやま園の未来へ
森山氏の言葉が示す通り、これからも果樹産業の可能性を追求し、弘前から新しい農業の姿を発信していく所存です。環境にやさしい持続可能な農業を実現し、さらなる革新を目指すもりやま園の今後が楽しみです。
会社概要
もりやま園株式会社は、青森県弘前市に本社を構き、果樹生産やシードルの製造、スマート農業技術の開発を行っています。今後ますます注目される取り組みに乞うご期待!
公式サイト:
もりやま園公式サイト