補聴支援の実験
2025-12-01 15:24:58

補聴支援システムの実証実験が目指す、バリアフリー社会の実現

補聴支援システムの実証実験が目指す、バリアフリー社会の実現



日本では、聴覚障害者や難聴者の方々が公共空間で必要な情報を得ることが難しいという現状があります。そこで、TOA株式会社(本社:神戸市)と東京工科大学(所在地:東京都八王子市)が連携し、補聴支援システムに関する実証実験を行います。この取り組みは、特に災害時などに必要な情報を確実に聴取できる環境を整備することを目的としています。

実証実験の概要


実験は2025年12月13日(土)に実施されます。TOAの開発拠点である「ナレッジスクエア」(兵庫県宝塚市)にて行われ、約20名の聴覚障害者や補聴器を装用している参加者が招かれます。実験では、非常用放送設備を使用し、公共施設や公共交通機関などからの重要なアナウンスを補聴器や人工内耳デバイスへ直接配信します。

AuracastTMとWi-Fiのハイブリッド


この補聴支援システムは、最新のBluetooth規格であるAuracastTMを基にしており、1つの音源から複数のデバイスに音声を配信できます。この技術により、騒音や反響の影響を受けにくい環境を整えながら、従来の専用受信機を必要とせず、広範囲に音声を配信できます。

字幕表示とスマートグラスの導入


さらに、株式会社アイシンの協力を得て、リアルタイム音声認識アプリ「YYSystem」を活用し、アナウンス内容の字幕を表示する機能も搭載しています。スマートフォンだけでなく、視覚に頼らない「スマートグラス」でも情報が確実にアクセスできるため、より多くの方々が楽しめる内容となっています。

バリアフリー社会への一歩


この実証実験を通じて得られる結果は、今後の補聴支援システムの社会実装に向けた重要なステップとなります。特に、公共の場における情報バリアフリーの顕著な向上が期待されています。障害の有無に関わらず、誰もが安心して情報にアクセスできる社会の実現を目指します。これは、東京工科大学のメディア学部に所属する吉岡英樹講師が提唱したプロジェクト「Voices for All」によるものです。

TOA株式会社の取り組み


TOA株式会社は1934年に設立され、業務用音響・映像機器のグローバルメーカーとして広く知られています。非常用放送設備の開発や、音響システムの進化を進めており、近年ではAIやネットワーク技術を利用した新たなソリューションを提案しています。全ての人が必要な情報を受け取れる社会を実現するために、これからも進化を続けていくことでしょう。

この取り組みを通じて、私たちもバリアフリー社会の実現に向け一歩を踏み出すことができるかもしれません。実験の成果を期待しながら、将来的な実用化に希望を抱きたいものです。

会社情報

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TOA株式会社
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