日本の伝統と芸術が交差する「UTAGE de KOKESHI」
2023年、東京代官山にて「UTAGE de KOKESHI(宴・ド・こけし)」の展示会が開催されます。このイベントは日本の伝統工芸品をフランスと結びつけ、特に漆器とこけし、さらにはヴェネツィアンガラスを融合させた新しいアプローチを採用しています。この試みは、フランス政府認定のNPO団体である
仏日芸術伝統工芸協会により2011年から行われてきました。
展示の背景と目的
「UTAGE de KOKESHI」は単なる展示会ではなく、食器の重要性を再認識する場です。食器は料理と共に味わわれるものであり、このイベントでは実際に食事を体験しなければ、その真価を理解できません。そのため、展示会にはお食事会が組み込まれています。
漆 × こけし × ヴェネツィアンガラスの新しい世界
今回の展示では、特に注目すべきは金属のナイフとフォークを使っても安心して使用できる西洋漆器平皿の登場です。これは、ヨーロッパ文化に根ざしたデザインであり、現地の視点を取り入れた日本の伝統工芸品の新しい側面を浮き彫りにしています。
また、
テーブルコーディネートにおいては、漆器とヴェネツィアンガラスの調和が実現され、豪華な食卓を演出します。特にウィーンの伝統工芸品として名高いヴェネツィアンガラスは、社会的ステータスを表す品として重宝されており、その美しさは一見の価値があります。
資金援助とプロジェクトの意義
2013年度のプロジェクトは、経産省の伝統工芸品産業復興対策支援補助金を受けており、東北地方の被災地で作られた工芸品をヨーロッパ市場で展開することを目的としています。具体的には、
南部箔や蒔絵などの伝統的技法を用いた食器が展示され、これらのアイテムは過去の模様を現代に復活させています。
おいて参加者と作り手のふれあい
展示会中には、岩手県からの漆職人も参加し、実演を通じて技術を直接見ることができます。また、来場者は自分の修理したい漆器を持ってくることも可能で、漆職人からアドバイスを受けることができます。これにより、伝統工芸の継承だけでなく、来場者自身が職人の技を体験し、理解する貴重な機会となります。
特別なお食事体験
この展示会で提供されるお食事は地域の特産物をふんだんに使用し、旬の素材を生かした料理を楽しむことができます。また、
宇治と名高い「舞妓のお茶」なども味わえるため、食事を通じて日本の文化に触れることができるでしょう。今回の展示には、美しい装飾が施された漆器に盛られた料理を是非楽しんでください。
展示の際には、「黄金の国ジパングの宴・ド・こけし」に関連するミニブックも予約することが可能です。これは日・英・仏の三言語で展開され、日本の伝統工芸に対する理解を深める助けとなります。
詳細情報
- - 会場: 代官山ヒルサイドテラスE棟ロビー
- - 日時:
- 13日 12時ー20時(関係者・プレス対象)
- 14-16日 11時ー20時(14日は18時からオープニングパーティー)
- 15-16日は岩手県からの漆職人による実演
興味がある方は、ぜひ直接足を運び、この日本の美を体験してみてはいかがでしょうか。