ITトレンドとユーソナーがデータ連携を開始
株式会社イノベーションのグループ企業であるInnovation & Coが、国産最大級の企業データベース「LBC」を提供するユーソナーと戦略的なデータ連携を行うことを発表しました。この取り組みにより、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進をさらに進めるための新しいデータ分析基盤が構築されます。
連携の背景と目的
日本企業にとってDXの推進は最重要課題となっており、関連する市場規模は年々拡大しています。しかし、企業はIT投資における判断が複雑化し、導入プロセスが長期化する傾向にあります。この状況の中で、企業が真正に必要とする情報を適切なタイミングで取得することが重要です。
ITトレンドは、1500以上のIT製品情報を持ち、月に100万人以上の企業ユーザーが利用する大規模な比較サイトです。このサイトでは、IT製品への導入意向を示す「インテントデータ」を豊富に揃えています。これにより、企業の具体的なニーズや検討段階を把握する基礎が築かれます。
一方、ユーソナーの「LBC」は、日本全国の約820万事業所の情報を整備したデータベースです。このデータが提供する企業の基本属性や業績情報は、マーケティング戦略を考える上で欠かせない要素となります。
このデータ連携によって、どの企業が関心を持っている製品を、どの段階で検討しているのかをより正確に把握できるようになります。これにより、マーケティング活動が効率よく進み、DX推進が一層加速することが期待されています。
連携の詳細
1. 精緻なIT投資動向の把握
業界や企業規模に応じたIT投資傾向の分析を行い、企業のDX成熟度に合わせた製品レコメンデーションを実現します。また、競合企業の投資動向も把握でき、戦略的なアプローチが可能に。
2. データに基づく意思決定支援
IT投資の費用対効果を定量的に分析し、同業他社との比較を通じて投資判断の材料を提供します。最適なIT投資額の算出や、投資効果が高い製品の特定も行います。
3. マーケティング効率の向上
ターゲット企業へのアプローチ時期を正確に見極め、ニーズに合わせた製品提案が実現可能です。さらに、顧客優先順位の精緻化を進め、営業活動を効率化。
今後の展開
今後は、データ分析サービスの拡充や業界研究に向けた強化を進めていきます。AIや機械学習を活用してIT投資の予測モデルの開発を計画しており、リアルタイムビジネスインテリジェンスの提供に向けた取り組みも推進します。また、各業界のIT投資動向に関するレポートを定期的に公開し、成功企業の事例研究も行っていく方針です。
企業データベースの更なる機能強化
今後、製品レコメンデーション機能の向上とパーソナライズされた情報提供機能が強化される見込みです。また、データの可視化ツールも充実させていく予定です。
この連携を通じて、日本企業のDXを効果的に支援し、競争力向上に貢献する取り組みを進めていきます。
ITトレンドとは?
ITトレンドは、法人向けIT製品の比較サイトであり、2007年から運営しています。これまでに4000万人以上が訪問しており、1700以上の製品情報が揃っています。
株式会社イノベーションについて
2000年に設立された同社は、法人営業やマーケティングに特化したサービスを提供。テクノロジーを活用して新しい働き方を生み出すことを目指しています。
ユーソナー株式会社について
1990年に設立されたユーソナーは、BtoBデータを基にした企業データベースを提供しているパイオニア企業です。高品質なデータ収集技術とAIを駆使して、ビジネス戦略立案を支援し続けています。