先端技術の革新が生むハードウェア設計の未来
2025年11月14日、東京の渋谷スクランブルスクエアで開催される『Tokyo Founders’ Day 2025』に、Y Combinator出身の起業家Davide Asnaghi氏が登壇します。彼がCEOを務めるDiode Computers, Inc.は、AI技術を活用してハードウェア設計のスピードを飛躍的に向上させる新たなプラットフォームを提供しています。
【ハードウェア設計の現状と課題】
従来、ハードウェア設計は「設計→基板発注→試作→問題修正」という膨大な作業を必要とします。特に、プリント回路基板(PCB)の設計は、数週間から数ヶ月を要することが珍しくありません。この反復的な工程が、製品の開発スピードを著しく遅らせ、企業の競争力にも影響を及ぼす要因となっているのです。
【AI技術による革新】
Davide Asnaghi氏は、なぜASICチップが簡単に稼働する一方で、基板設計で躓くのかという疑問からDiode Computersを設立しました。彼は「最新の半導体設計ツールでは100億個のトランジスタを一度に検証できるにもかかわらず、PCB設計には数週間もかかる」と強調しています。そのため、彼は設計スピードを数段階上の次元へと引き上げるためのシステムを開発しています。
Diode Computersは、モジュール化された部品群を導入することで、設計済みの回路モジュールを積み木のように組み替えられる環境を整えています。また、従来のGUIを使用するのではなく、Pythonなどのプログラミング言語を使って基板設計を行うことで、設計内容が人間にも機械にも理解しやすくなっています。
【製造プロセスの一元化】
さらに、このプラットフォームでは設計から部品調達、製造仕様書の生成、工場への発注までを一貫して行うことが可能です。これによって設計ミスや手戻りを削減し、ユーザーは迅速にプロトタイピングを行うことができます。
特に、航空宇宙や医療機器、ロボティクスといった“ものづくり”分野の企業が早期にこのプラットフォームを導入しており、実際にある顧客では試作の回数を5回から1回に減らすことができたという実績を示しています。
【日本における可能性】
日本では「ものづくり革命」が進行中であり、ハードウェアのスピード化が強く求められています。短命化する電子部品のライフサイクルにおいて、基板設計の遅延が製品の市場投入に影響を与えるケースが増えているため、DIode Computersのアプローチは日本のハードウェアベンチャーや研究開発部門において非常に有望です。
【イベント概要】
Toky Founders’ Day 2025では、世界をリードする起業家との交流を通じて、新しい知見やインスピレーションを得るチャンスがあります。Davide Asnaghi氏からのプレゼンテーションを通じて、未来のハードウェア設計の可能性を垣間見ることができるでしょう。参加登録は
こちらから行えます。
【締めくくりに】
Davide Asnaghi氏は、ハードウェア設計のボトルネックが“停滞”にあるとし、基板設計のコード化と自動化に挑戦しています。彼のビジョンを直接耳にするこの機会は、技術革新に関心のある方にとって見逃せないイベントになることでしょう。