小学生と共創する「通学用バックパック」計画
コクヨは、小学生の声を反映した通学用バックパックの実証実験を開始しました。このプロジェクトは、元小学校教師であるコクヨの社員が中心となり、小学生がより良い通学環境を享受できるようにするための取り組みです。実証期間中、福岡県田川市の伊田小学校に通う242名の小学生が試作品を使用し、彼らの実際の使用感や意見を集めていきます。
背景と目的
近年、ランドセルだけでなく、デジタル端末や飲み物など日常的に運ぶ荷物が増え、小学生の通学時には手がふさがってしまうことが多くなっています。特に、週初めと週終わりには体操服や上履きなどの荷物が多くなるため、子どもたちは不便を感じていました。この課題を解決するために、2023年に開催されたワークショップでは、小学生たちからの具体的な困りごとが多数挙げられ、「伸びるポケット」のようなアイデアが寄せられました。
これらの声を基に、コクヨでは収容スペースの拡張機能を持つ新しいバックパックを試作しました。実証実験を通じて、子どもたちのリアルなニーズをより深く理解し、商品開発に役立てることを目指しています。
実証実験の詳細
実証実験は2024年10月3日から12月4日まで行われ、田川市立伊田小学校の1年生から6年生の242名が対象です。子どもたちは、希望する者に提供されるバックパックを使い、登下校時の使用感についてのアンケートやインタビューを行います。これにより得られた意見は、商品改良にフィードバックされる予定です。
バックパックの特徴
この新しい通学用バックパックは、下部にファスナーが付いており、荷物の量に応じて収容部を拡張することができます。特に荷物が多くなる週初めや週末には体操服や上靴をしっかり収納でき、日によって荷物の量が少ない場合には下部のポケットを畳んで身軽に通学することも可能です。また、素材には軽量のポリエステルを使用しており、重さは約990グラム。従来のランドセルよりも軽量で、身体への負担を軽減することが期待されています。
今後の展望
実証実験を通して得たフィードバックを活かし、コクヨでは小学生にとって使いやすい、魅力的なバックパックの完成を目指します。子どもたちの通学環境をより良いものにするために、引き続き努力していく所存です。
コクヨに関する詳細情報やご意見がある方は、公式サイトのお客様相談室をご覧ください。