新たなメディアが誕生
東京・中目黒に本社を置くインビジョン株式会社は、2025年に新たなメディア「むかしむかしのことじゃった」をローンチします。このメディアは日本の企業や地域の素晴らしい歴史や哲学を伝え、特に若い世代に生きた教養を届けることが目的です。
企業の背景
インビジョン株式会社は、「企業や地域のおダシ屋」として、HR事業を展開しています。特に地方新聞社との提携を通じて、組織の中に息づく「おダシ」、すなわちその企業独自の魅力を育て、届けることに注力しています。この姿勢は、企業同士や地域内の本質的なつながりを生む力を持っているのです。もちろん、全国の老舗企業の採用活動や組織開発にも積極的に関与しています。
「むかしむかしのことじゃった」のコンセプト
「むかしむかしのことじゃった」では、日本各地の企業や創業者の原体験に光を当て、そのストーリーを独自の視点で伝えます。特に取り上げるのは、創業者や事業継承者たちで、彼らの思いや仕事へのこだわり、社会貢献の意志を理解するための密着取材を行います。想いを語ること、自らの経験をシェアすることで、チームで働くことへの好奇心を呼び起こす狙いがあるのです。
日本の採用課題
近年、日本では若者の地方離れが問題視されています。大学進学後、地元を離れ都心へ就職する流れが見られる中、特に20〜29歳の世代においては転出が加速しています。一方で、日本には創業100年を超える企業が多く存在しており、それを生かした雇用創出や地域活性化が求められています。「むかしむかしのことじゃった」を通じて、こうした古き良き企業の魅力を再発見し、次世代を担う若者たちに伝えていくことが重要です。
現在の日本の企業が抱える課題
現在、日本には約2万6000社の100年企業が存在しますが、地方の企業は後継者不足という深刻な問題を抱えています。多くの企業が事業継続の危機に直面し、倒産や外資へのM&Aの道を選ぶ現実が迫っているのです。また、日本で「働く幸せ」を感じる大人の割合は、たった6%と国際平均の大きく下回る状況です。これらの事実は、企業文化や労働環境が放置される危険性を示しています。
インビジョンのミッション
インビジョン株式会社は「想いをカタチに -100年先まで承継する、粋なチームを育てる-」を企業のミッションに掲げています。人々が自己の本質を見失わず、ポジティブな心を持って社会と関わるためのプラットフォーム作りを責任として捉えています。特に、企業の「おダシ」を取り戻すこと、つまり本来の魅力を引き出すことが、組織の成長につながると信じています。
おダシとアクトリ
インビジョンが提唱する「おダシ」とは、企業や地域に眠る想いを明確にし、未来の仲間に共感を呼びかけるものです。また「アクトリ」とは、企業成長を阻害する要素を取り除いて、一貫したビジョンと仕組みを構築することを指します。この両者をバランスよく推進することで、本質的な人のつながりを生み出し、豊かなコミュニティを育成することができるのです。
まとめ
「むかしむかしのことじゃった」は、古き良き日本企業の姿を新たな形で再発見し、次世代に引き継がれていくことを目指しています。地域の魅力や企業の強みを伝えることで、未来の世代に自然体の魅力を届ける一助となりたいとの思いが込められています。インビジョン株式会社の取り組みは、今後の日本の企業文化や労働環境の変革に寄与することでしょう。