新たな浜名湖のうなぎブランド「でしこ」が登場
静岡県浜松市に位置する浜名湖養魚漁業協同組合が、長年の伝統を受け継ぎながら新たに開発したうなぎブランド「でしこ」が注目を集めています。2024年にはMakuakeにてクラウドファンディングを実施し、見事1,530万円を超える支援を集め、全国的な成功を収めました。このプロジェクトでは、953名からの支援を得ており、特にうなぎカテゴリでは支援額日本一を達成、浜名湖うなぎの人気を証明しました。
「でしこ」の魅力とは
ブランド名称の背景
「でしこ」という名称は、三つの要素の頭文字に由来します。「で」は「伝統」、「し」は「進化」、「こ」は「幸福」を意味し、地域のうなぎ養殖の歴史を大切にしつつ次世代への新たな価値創造を目指しています。
養殖プロセスへのこだわり
「でしこ」は、浜名湖で育てられた稚魚を使用し、厳選された認定飼料を与え、一定の品質基準をクリアしたうなぎのみを出荷しています。この丁寧な飼育方法により、うなぎ本来の香ばしさと旨みが最大限引き出され、口に入れた瞬間にふっくらと広がる食感が特徴です。また、脂の乗りも安定しており、しつこさを感じさせない上品な仕上がりとなっています。
クラウドファンディングの成功
「でしこ」の成功の要因の一つは、Makuakeでのクラウドファンディングにあります。料理人や飲食店、地域企業からも幅広く支援をされ、特に30万円の養鰻場見学付きのプレミアム返礼品が好評を博しました。全てが完売し、地元住民が自らの名産を応援する姿勢も強く感じられました。地域と食、観光の架け橋として「でしこ」の位置付けは固まりつつあります。
公式EC販売と今後の展望
「でしこ」は2025年5月8日から公式オンラインショップで一般販売を開始します。先行して好評を頂いた返礼品と同様のパッケージで提供され、品質・外装ともに自信を持って商品化されています。夏ギフトや父の日キャンペーンなど、多岐にわたる販売促進活動も計画中です。
大阪・関西万博への出展
2025年6月には静岡県代表として大阪・関西万博に出展が決まっており、来場者に浜名湖うなぎの魅力を実際に体験してもらう予定です。これは、地域資源を最大限に活かした取り組みとして、期待が高まっています。
今後の取り組み
飲食業界への提案も進行中で、東京や大阪の高級飲食店でも導入が進んでいます。新規導入を希望する店舗には、業務用の小ロットからの対応を行っており、冷凍や活鰻の配送体制も整っています。また、浜名湖養魚漁業協同組合は1954年に設立され、安全・安心なうなぎの生産に力を注いでいます。最終的には、浜松を「うなぎの街」としてさらに進化させ、国内外に誇れるうなぎ文化を発信していく考えです。ぜひ、「でしこ」を味わいに浜松を訪れてみてください!