製造業とセキュリティ
2025-08-29 10:28:26

製造業のリスクに立ち向かうマクニカとGMOサイバーセキュリティの強力な提携

日本の製造業に迫る脅威に立ち向かうパートナーシップ



2025年8月25日、GMOサイバーセキュリティ byイエラエと株式会社マクニカは、製品セキュリティ分野におけるパートナーシップを正式に締結しました。この提携により、製造業サプライチェーンの中心を担う中小企業が直面しているセキュリティの課題に対応するための支援体制が整いました。この動きは、企業が求められるセキュリティ対応力を強化し、特に欧州の厳格な規制に対して備えることが層があります。

サイバーセキュリティの現状



近年、IoTテクノロジーの発展によって、家電製品や自動車など、多くの製品がインターネットに接続されています。しかし、これに伴いサイバー攻撃のリスクも増大しており、不正アクセスや情報漏洩といった深刻な問題が取り沙汰されています。2027年には、欧州で施行される予定の欧州サイバーレジリエンス法(CRA)が全面的に義務化されるため、製造業はセキュリティ態勢を整えなければなりません。この法律に違反すると、厳しい罰則が課せられるため、特に中小企業にとっては重大な脅威となります。

特にCRAには、製品のライフサイクル全般におけるセキュリティの確保、開発段階からの検討、出荷後の脆弱性管理が含まれます。こうした新たな基準に対応するためには、専門的な知識とリソースが求められますが、多くの中小企業ではこれを実現するのが困難であるため、事業継続の危機が懸念されます。

新たなパートナーシップの意義



マクニカとGMOサイバーセキュリティ byイエラエは、製品セキュリティ分野におけるコンサルティング支援やサービスソリューションの提供に取り組み、市場での競争力を高めるための具体的な施策を講じていく予定です。

1. コンサルティングサービス



両社は、セキュアな開発プロセスの構築に向けた支援を行い、企業が自社の開発プロセスにセキュリティ手法を組み込むための具体的なアドバイスを提供します。マクニカは、長年にわたり培ったセキュリティ商社としての経験と広範な顧客基盤を活かして、効果的なコンサルティングを実施。また、GMOサイバーセキュリティ byイエラエは、経験豊富なホワイトハッカーと業界の専門知識を駆使し、サプライチェーンのすべてのプロセスにおいて必要なセキュリティ対策を講じます。

2. サービスソリューションの実装



製品ライフサイクル全体にわたるセキュリティ対応をサポートするため、両社は新たなサービスソリューションの開発にも着手します。この取り組みでは、中小企業が直面する脆弱性管理やインシデント対応に関する具体的な事例を基にした実践的な支援が行われ、企業の運用負担を軽減しつつセキュリティを強化します。

経営者の声



GMOサイバーセキュリティ byイエラエの取締役CGOである林 彦博氏は、「このパートナーシップが双方の企業や社会全体に貢献する重要な一歩である」と語り、セキュリティを「デザイン時点で考慮する」ことの重要性を強調しました。

マクニカの統括部長である宮城 教和氏は、「今回の協業で、本質的なセキュリティの価値を提供することができる」とし、両社の連携による製品開発プロセスへの影響を期待しています。

今後の展望



マクニカとGMOサイバーセキュリティ byイエラエは、製品セキュリティを強化する合作により、日本の製造業の持続可能な発展を目指しています。セキュリティに対する理解を深め、適切な対策を講じることで、日本の製造業が国際競争力を維持・向上させるための準備を整えていきます。

パートナーシップにより創出される新たな価値を業界全体で共有し、これからの製造業の安全な成長に寄与していく決意を新たにしています。


画像1

画像2

会社情報

会社名
GMOインターネットグループ
住所
東京都渋谷区桜丘町26-1セルリアンタワー
電話番号
03-5456-2555

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。