野村AM、非上場インフラ投資信託の新設
野村アセットマネジメント株式会社(以下、野村AM)は、世界中の非上場インフラ企業の株式に投資する新たな公募投資信託「野村マッコーリー・プライベート・インフラ・ファンド」の設定を発表しました。これは国内籍の公募投信で、プライベートアセットへの高い投資を目指すもので、インフラ事業を行う非上場企業に特化しているのが特徴です。このファンドの販売は、野村證券が手掛けます。
非上場インフラ投資の意義とメリット
当ファンドは、参入障壁の高いインフラを背景に、生活に欠かせないサービスを提供する企業への投資を行います。これらの企業は、各国の厳しい規制の下で守られ、安定した事業収益を上げやすい傾向があります。非上場企業の株式は、上場株式と比較して流動性が低いながらも、相対的に安定した運用成績を期待できることから、資産の多様化を図るうえでも効果的です。
さらに、野村AMは、プライベート・インフラ投資において投資先企業の過半数の株式を取得し、事業運営に直接関与します。これにより、企業価値の向上、事業収益の増加、および配当の獲得を目指すことができます。特に、豪マッコーリー・アセット・マネジメントのインフラ事業が持つ優れた運営能力を活用し、主に先進国を対象にトータルな投資戦略を展開します。
野村グループの持続的な戦略
これまでの野村グループは、公共投資に加えプライベートセクターへの投資機会を増やしてきました。この新しいファンドもその一環であり、野村グループ全体の経営基板となるパーパスに基づいて、資産運用大国の実現に向けた取り組みを進めるものです。
投資リスクの理解
当ファンドへの投資にはリスクが伴います。特に、未上場株式を組み入れるため、流動性が低く、価格変動が大きくなる可能性があります。また、為替変動も注意が必要であり、外貨建資産への直接的な投資も含まれるため、価格の変動が基準価額に影響を及ぼすことがあります。投資元金の保証はないため、投資家はリスクを十分に理解し、慎重な判断が求められます。
新たな投資の扉を開く
このように、野村AMが設定した「野村マッコーリー・プライベート・インフラ・ファンド」は、非上場インフラ企業への投資という新たな選択肢を提供します。安定した長期的な収益を狙う投資家にとって、注目すべき機会となるでしょう。今後、さらなる情報提供や運用実績に注目し、成功を期待したいと思います。
最後に、投資を検討する際は販売会社から提供される投資信託説明書をよく確認し、自身の判断で行動することを推奨します。信頼できる情報をもとに、将来の投資成功に繋げていきましょう。