インドネシアLPG事業
2023-07-12 10:00:03
インドネシアにおけるLPG充填販売事業の開始とその背景
新たな挑戦、インドネシアでのLPG充填販売事業
インドネシア共和国では、人口の成長とともにLPG(液化石油ガス)の需要が急増しています。この背景には、現地政府が家庭の灯油をLPGに転換するプログラムを推進していることがあります。このような市場の構造は、LPGの消費量が確実に増加する要因となっています。しかし、国内生産は需要に追いつかず、LPGの輸入が増加していることから、国内販売価格も上昇しています。
NiXグループの新事業
そんな状況の中、世界に展開するNiXグループは、インドネシアでのLPG充填販売事業に乗り出しました。このプロジェクトでは、同国で数少ないガス処理プラントを運営する企業であるARSRと共同で設立した合弁会社ANIが中心となります。特にホテルや飲食店など需要の高い大型顧客に向けたLPG提供を行い、安定した供給を実現することを目指しています。
移行初期段階では、国営企業が独占している東ジャワ地域に焦点を当て、充填工場を2023年12月に完成予定です。そして、2024年1月から販売を開始します。年間で20億円の売上を目指す初期事業の規模は、将来的な成長の足掛かりにもなるでしょう。総投資額も6百万ドルに達する見込みです。
日本の技術革新をインドネシアへ
さらに、事業の第二段階では、日本のガス会社と連携し、GPS管理や残量検知システムといった先進技術を導入することも視野に入れています。このことは、LPG事業における競争力を一層高めるものと期待されています。
NiX Capital Indonesiaの役割
NiXグループは、2023年1月にインドネシアで現地法人を設立し、事業の発展において重要な役割を果たしています。この法人は、将来的にLPG事業に続く投資パイプラインを多数持ち、インドネシアの経済成長を背景に、今後も投資の拡充を図る予定です。エネルギー事業における技術力を活用し、事業の包括的な発展を進める姿勢が鮮明です。
PT. Arsynergy NiX Indonesiaの設立
2023年5月に設立されたPT. Arsynergy NiX Indonesiaでは、PT. NiX Capital Indonesiaが51%の株主として存在し、シームレスな経営が行われています。国営企業から独立したLPG生産プラントを保有し運営している企業であるPT. Arsynergy Resourcesとの協力の下、国内での確固たる地位を築きつつあります。
投資先としてのインドネシア
NiXグループは、今までインドネシアで水力発電や太陽光発電、電気自動車(EV)などのビジネスを行ってきましたが、これらに続くLPG事業は新たな成長の柱として期待されています。インフラ技術、デジタルトランスフォーメーション、エネルギー事業に重きを置くことで、グループ全体の事業拡大を狙っています。
最後に
このように、NiXグループによるインドネシアでのLPG充填販売事業は、国内経済の現状と市場のニーズ分析に基づいて行われており、その成否がインドネシア市場における同社のさらなる発展に大きく寄与することでしょう。今後の動向に注目が集まります。
会社情報
- 会社名
-
NiX JAPAN株式会社
- 住所
- 富山市奥田新町1-23
- 電話番号
-
076-464-6520