NECが台湾での気候変動対策に向けたシンポジウムを開催
2025年10月2日、台北市にて、NECは台湾内政部消防署主催の「日台交流・IT情報シンポジウム」に参加しました。このイベントでは、気候変動への対応に関するデジタルソリューションについて講演が行われました。
シンポジウムの目的と重要性
今回のシンポジウムでは、台灣の気候変動レジリエンスを向上させるための取り組みがメインテーマ。「気候変動レジリエンス」とは、気候変動の影響を予測し、それに備えることで被害を最小限にとどめ、迅速に回復する能力のことを指します。このような取り組みは、特に台灣のような自然災害が多い地域には不可欠です。
講演内容
イベントには、台湾内政部消防署の蕭煥章署長をはじめとした多くの行政機関の代表が参加。NECからは、GX事業開発統括部長の佐藤美紀が登壇し、過去にNECが実施してきた洪水災害対策について詳しく紹介しました。特に、経済価値のシミュレーションを通じて、被害発生時の対応をいかに最適化するかについて言及しました。
佐藤は、「都市計画の策定や災害時の迅速な対処において、物理的被害や経済的損失のシミュレーションが重要だ」と強調しました。また、洪水緊急速報システムとの連携内容についても提案を行い、実用的な活用案を示しました。
NECのビジュアルインテリジェンス研究所の主任研究員、先崎健太もプレゼンを行いしました。彼は、人流を考慮した避難行動計画のためのシミュレーション技術や、街中の投稿画像から被害地点を特定する技術について解説しました。これらの技術は、気候変動に対するレジリエンスをさらに高めるために役立つとされています。
友好関係と技術力のアピール
本イベントは、台湾内で多くのメディアに取り上げられ、NECの技術力のアピールだけでなく、台湾との友好関係の強化にも寄与しました。NECは今後も多様なパートナーと協力し、国内外の気候変動に対応するための活動を促進していく方針です。
結論
気候変動による影響は全世界的な課題であり、特に自然災害の多い地域ではその対策が急務です。NECの取り組みは、台湾にとって大変意義深く、今後の展開が期待されます。NECは、持続可能な社会を実現するために、ますます多様なアプローチを展開していくことでしょう。今後の進捗に目が離せません。
お問い合わせ先
NEC GX事業開発統括部 適応事業開発グループ
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