神奈川県でオルガンの音色を堪能する夏休み企画「C×Organ」

夏休みに探る、神奈川県のパイプオルガンの世界

2025年、神奈川県民ホールは開館50周年を迎えます。この節目に合わせて開催される特別企画が、パイプオルガンを巡る旅「C×Organ」です。このイベントは、神奈川県内にある2つのパイプオルガンを巡って、魅力あふれるコンサートと共に音楽の世界を深く体感できる機会を提供します。

神奈川県民ホールの歴史

神奈川県民ホールは1975年にオープンし、全国で初めての公立ホールとしてパイプオルガンを設置しました。以来、408回にもわたる「オルガン・プロムナード・コンサート」を通じて、多くのオルガン奏者たちと共にオルガンの普及に努めてきました。2025年の改築に向けた休館期間中も、オルガン・アドバイザーである中田恵子が中心となり、県内の各施設で気軽に楽しめる無料コンサートを開催します。

充実の夏休みプログラム

8月には夏休み企画として、特に注目すべき2つのパイプオルガンにフォーカスします。1つ目は、横浜のフェリス女学院大学内にあるフェリスホール。ここに設置されているのは、1989年に建てられたアメリカ製の北ドイツ様式のオルガンです。2つ目は、茅ヶ崎の恵泉教会で、1998年に作られたオランダ製のオルガンです。

このオルガンは、礼拝と共に発展してきた楽器であり、その音色や仕様はいずれも異なります。パイプオルガンは「楽器の王様」と称されることもあり、オーケストラにも負けない迫力と深みを持ち味としています。

コンサートの詳細

「C×Organ」シリーズでは、バッハの名曲「トッカータとフーガニ短調」をはじめとする様々な名曲が披露されます。また、演奏に合わせたレクチャーも行われ、音の仕組みやオルガンの背後にある物語についても学ぶことができます。演奏後は、実際に楽器を観覧する機会もあります。オルガンに馴染みがない方も、この機会にその魅力をたっぷり体感できる貴重な時間となるでしょう。