江戸東京博物館の新たな挑戦
東京都江戸東京博物館(愛称:えどはく)が2026年3月31日にリニューアルオープンするにあたり、待望の「幕の内弁当」が誕生しました。このプロジェクトは「まだかなえどはく」と名付けられ、江戸から令和に至る日本の食文化を一つのお弁当で表現します。
食文化の旅を楽しむ。
今回の幕の内弁当は、最優秀賞を受賞した「えどはく タイムトラベル幕の内弁当:江戸~令和」というユニークなコンセプトをもとに作られます。このお弁当は、先人たちの知恵が詰まった料理を通し、一食で日本の食文化の歴史をさかのぼることができる特別な体験を提供します。
具体的には、食べる者を江戸時代の「芝居見物の俵むすび」からスタートさせ、次に「文明開化の牛鍋」、続いて「戦時のさつま芋ご飯」、最後には未来の「プラントベース料理」へと誘います。これにより、食文化がどのように変遷してきたのかを実感しながら、口の中でその時代を体験することができます。
応募者の思い
受賞した@shoko_spoonさんは、自身の作品についてこう語っています。「飽食の時代だからこそ、先人たちが紡いできた食文化を『時をさかのぼる食べて学ぶ展示物』として再認識できれば嬉しいです。」と、料理のみならず教育的な要素も兼ね備えていることに特別な意義を感じています。日本の食文化を愛するすべての方に楽しんでもらいたいという、応募者の強い想いが込められています。
審査のこだわり
この幕の内弁当のアイデアは、約70点の応募作品の中から選ばれました。審査は、書面での1次審査に続き、最終的には審査員が実際に調理された弁当を試食し、評価を行うという丁寧なプロセスを経ています。評価 points には江戸・東京らしさや独創性、地域性、見た目の美しさなどが含まれ、特別審査員として料理研究家のコウケンテツさんも加わり、期待される品質と体験が築き上げられました。
未来への期待
この特別な幕の内弁当の詳細(提供時期や価格など)は、今後の発表で明らかにされる予定です。江戸東京博物館を訪れた際には、ぜひこのお弁当を味わってみてはいかがでしょうか。「えどはく」が紡ぐ食文化の旅、その一歩を踏み出す絶好の機会となります。
【プロジェクトに関するリンク】
お問合せは、生活文化局 文化振興部 企画調整課または公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 企画部広報課までご連絡ください。