JPYCの誕生
2025-11-26 11:20:23

日本初の金融庁承認円建てステーブルコイン「JPYC」の登場

日本初の金融庁承認円建てステーブルコイン「JPYC」の誕生



2023年、日本における暗号資産業界は新しい一歩を踏み出しました。JPYC株式会社が金融庁の承認を受け、本邦初となる円建てステーブルコイン「JPYC」を発行しました。この画期的なステーブルコインの開発には、Elliptic Enterprises Limited.のAMLソリューションが貢献しています。

国内初のステーブルコインとしての位置付け


2023年に日本の法律が整備され、資金移動業者により「電子決済手段型ステーブルコイン」を発行することが可能となったことで、JPYCの実現が可能になりました。金融庁からの承認を2025年8月に取得し、10月27日からの発行を開始しました。JPYCは、日本円と1対1で連動した価値を持ち、ユーザーは銀行振込を通じて安全に購入し、デジタルウォレットで受け取ることができます。

Ellipticとのパートナーシップ


JPYCは、ステーブルコインの発行にあたり、Ellipticの先進的なAMLソリューションを採用しています。これにより、ウォレットやトランザクションの監視を行い、高い水準のコンプライアンス体制を構築することに成功しました。また、JPYCは、既に提供しているプリペイド型デジタル通貨「JPYC Prepaid」においても、EllipticのAML技術を活用し、信頼性の高いシステムを整えています。

今後の展望と利便性


JPYCは、国内外での決済や法人取引、国際送金の分野において活用が期待されています。特に、日本円は国際的な送金で非常に重要な役割を果たしており、円建てステーブルコインはアジア太平洋地域における国際トランザクションの円滑化に寄与すると考えられています。

JPYC株式会社の代表取締役、岡部典孝氏は、「国際的な決済が進む中で、明確な法令遵守と透明性を持ったステーブルコインの発行が求められています。EllipticのAMLソリューションを取り入れることで、安心して利用できるデジタル円の普及を推進していきます。」とコメントしています。

それに対しEllipticのアジア太平洋地域担当ディレクター、Yvonne Ng氏も、「JPYCの実現をサポートできたことを非常に嬉しく思います。円建てステーブルコインはAPAC地域におけるクロスボーダー決済の基盤としての役割が期待され、引き続きJPYC社の成長を支えていきます。」と期待を寄せています。

EllipticとJPYCのビジョン


Ellipticは、ブロックチェーンデータと高度なリスク評価技術を駆使し、全世界の金融機関や政府機関に対してマネーロンダリング対策ソリューションを提供するリーダー企業。2013年に設立され、日本、アメリカ、シンガポール、ドバイなどにも拠点を持っています。

一方、JPYC株式会社は「ブロックチェーンで、日本円をもっと便利に」というミッションを掲げ、日本円と連動するデジタル通貨の普及を進めています。これからも、JPYCの発展は日本のデジタル資産市場にとって重要なステップとなるでしょう。

まとめ


このように、JPYCの登場は日本の暗号資産市場に新たな風を吹き込む画期的な出来事です。EllipticのAMLソリューションに支えられた高水準のコンプライアンス体制により、利用者は安心してこの新たなデジタル通貨を体験できるようになります。今後、JPYCがどのように拡大し、国際的な利用が進むのか、目が離せません。


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会社情報

会社名
Elliptic Japan 株式会社
住所
東京都千代田区霞が関3-2-6東京倶楽部ビルディング 11階
電話番号
090-6939-7116

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