博士人材の企業経験
2025-02-26 11:29:11

博士人材の民間企業での経験とその価値~就職活動の現状調査~

博士人材の民間企業での経験とその価値



最近、レバテック株式会社が運営する新卒向け就職支援エージェント『レバテックルーキー』は、民間企業で働いた博士人材212名と、博士人材を採用した企業の責任者192名を対象に実施した調査の結果を発表しました。この調査から、博士人材が民間企業での経験をどう捉えているのか、また企業側が博士人材を採用することのメリットについて多岐にわたる実態が浮き彫りになりました。

民間企業での就業経験者の評価



調査の結果、民間企業で働いた経験のある博士人材の約70%が「民間企業で働いて良かった」と回答。この良かったと感じる理由のトップは「経済的安定を得ることができた」というもので、53.8%がこの選択肢を選びました。これに続いて「社会貢献感を得られた」と「キャリアパスの選択肢が広がった」も高評価でした。特に、経済的な安定はキャリアにおいて重要な要素であることが明らかになりました。

一方で、「良くなかった」と評価する博士人材の中には、専門知識が過小評価されていると感じている人が49.1%に達し、博士課程で学んできた知識を活かせないと訴える人も32.7%いました。このことから、専門知識を尊重し評価する環境の必要性が裏付けられています。

企業側の評価と求められる能力



次に、博士人材を採用した企業側に対して、彼らを採用して良かったと感じる理由を尋ねたところ、最も多い理由は「専門知識やスキルが自社の研究開発に貢献した」でした (55.8%)。さらに、41.9%の企業が博研究分野以外でも高い能力を発揮されていると感じており、これは博士人材が持つ論理的思考力や情報分析能力が高く評価されていることを示しています。

研究分野と業務の関連性



一方で、約30%の博士人材が「研究分野と現在の業務に関連性はない」と答えており、過去の研究経験を活かしきれない現状も浮き彫りにされています。それでも、民間企業で働くことによる安定性ややりがいを感じている人は半数以上に達しており、専門知識が活かされない場合でも、他の要素で高い満足度を得ている可能性が示唆されています。

就職活動の現状



博士課程在籍中の就職活動においては「相談先が少なかった」という意見が最も多く(45.3%)、他にも「就職活動をいつ開始すべきか分からなかった」という声や、「研究室外で企業を探す方法が分からなかった」といった悩みも目立ちました。この点から、博士人材が就職活動する際の支援や情報提供が不足している現状が明らかになりました。

まとめ



レバテックの泉澤執行役員は、少子高齢化による労働力不足や技術革新の時代において、博士人材の重要性を再認識し、彼らが市場で活躍できるよう支援していく意向を示しています。今後の企業や社会における博士人材の活躍を見据え、特に在学中からのキャリア支援の強化が求められています。博士人材が持つ高度な専門性を活かし、民間企業でのキャリア構築を支援することが、日本の未来に重要な影響を与えると考えられます。


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会社情報

会社名
レバレジーズ株式会社
住所
東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号 渋谷スクランブルスクエア24F/25F
電話番号
03-5774-1632

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