大阪・関西万博における革新
2025年に開催される大阪・関西万博では、パナソニックグループが「ノモの国」という独自のパビリオンを登場させます。このパビリオンの中心的なエリア「大地」では、研究開発中の先進技術を用いて、ひとと自然の繋がりを深めた未来社会のビジョンを体験できる展示が行われます。
「ノモの国」は、5つの異なるテーマで構成されており、技術実証実験を経て、2024年8月から具体的な展示制作に向けた準備が始まります。そして、2024年11月以降には施工が開始され、万博開催に向けて様々な取り組みが進められる予定です。
コンセプトとビジョン
このパビリオンのコンセプトは「解き放て。こころと からだと じぶんと せかい。」であり、パナソニックグループの使命である「物と心が共に豊かな理想の社会」の実現を目指しています。「ノモの国」という名称は、「モノの捉え方はココロの持ちようで変わる」という考えに基づいており、参加者には心の可能性を広げる体験を提供します。テクニカルな側面では、シアノバクテリアやペロブスカイト太陽電池など、最新の持続可能な技術を取り入れています。
体験エリアの内容
「ノモの国」の体験エリアでは、子どもたちが自らの潜在能力を発揮できる環境が整えられています。従来の常識や思い込みから解放されるサポートを通じて、彼らの自信を育てることが目的です。具体的には、手に触れたり、匂いを嗅いだりするなど、五感を使った直感的な体験を通じて、ひとと自然の関係性を学んでいく機会が提供されます。
持続可能性の取り組み
パナソニックグループは、「ノモの国」の建築や運営に際して、環境に優しい循環型社会の実現に向けた具体的な計画を進めています。例えば、家電のリサイクル材や工場端材を活用し、持続可能な方法でパビリオンの運営が行われます。「Panasonic GREEN IMPACT」という環境ビジョンを掲げ、地球環境問題解決に向けた多様な取り組みをしており、この展示もその一環となっています。
未来を共に考える展示
「大地」エリアでは、ひとと自然の営みが交わり合う720°の関係性が表現されます。子どもたちや共創パートナーと共に、未来をより良くするためのアイデアを具現化し、参加者同士で新たな関係性を築くことが目指されています。この展示は、技術だけでなく、心の豊かさを引き出すことを追求しているのです。
このように、「ノモの国」はただの展示に留まらず、ひとと自然の循環的な関係を探求し、未来社会を共に考える場所となることを目指しています。設計と実施のプロセスにおいても、各ステークホルダーと連携し、地域と連動した持続可能な社会の実現に向けた活動が展開される予定です。実際に足を運ぶことで、参加者には新たな発見とインスピレーションが提供されることでしょう。