ドローンを活用した下校見守り実証実験
2023年12月、千葉県の東庄中学校で、ドローンの完全自動飛行技術を用いた下校生徒の見守り実証実験が行われました。この実験は、一般社団法人国際ドローン協会(IDA)が主催し、MATRICE300というモデルのドローン2機が使用されました。今実験では、下校ルートの中から2つを選び、上空から生徒たちの動きを見守ります。
実験の目的と意義
本実験の目的は、完全自動化された見守り活動の実現です。従来の防犯カメラシステムでは、多くのカメラを設置しなければならず、設置や維持にかかるコストが高まりがちです。ドローンを活用することで、広範囲をただ一機でカバーできるため、コストの削減に加え、効率的かつ効果的な監視が可能となります。特に、犯罪抑止効果が期待されています。
地図上での監視
この実証実験において、ドローンは飛行中の位置情報をリアルタイムで地図上に表示し、写真や映像も記録します。東庄中学校の職員室では、ドローンの映像が常時監視されており、異常が発生した場合でも迅速に対応できる体制が整っています。
「レベル3.5」の飛行形態
今回の実験では、DID地区以外での完全目視外の自動飛行が可能な「レベル3.5」の飛行形態が活用されました。この技術により、より安全かつ効率的な見守りが実現します。今後の活動においても、ドローン技術が地域の安全にどのように寄与できるのか、その可能性が広がることが期待されています。
国際ドローン協会の役割
国際ドローン協会は、ドローンを利用した多様なビジネス展開を行っており、企業や官公庁向けにドローンソリューションの構築を進めています。今回の実験で得られた知見をもとに、さらなるドローン活用を促進し、地域社会への貢献を目指します。ドローンの運用に関する講習や実技演習も行っており、次世代の技術を地域にもたらすことに貢献しています。
結論
今回の実証実験を通じて、ドローンは新たな見守り手段となる可能性があることが示されました。より安全な下校を実現するための一歩として、今後もその進展が注目されます。詳細は国際ドローン協会の公式サイトで確認できます。