台湾大学生の日本語研修が南三陸町で行われました
南三陸町にて、台湾の大学生向けに行われた日本語研修旅行が注目を集めています。参加者は合計12名で、3つの大学から選ばれた学生たちが、2018年から続くこのプログラムに参加しました。今回の研修旅行は、単に日本語を学ぶだけではなく、南三陸の田舎暮らしを民泊を通じて体験することが主な目的です。
メインコンテンツの民泊体験
研修の中心的な部分を占める民泊は、参加者たちがホストファミリーと共に生活する貴重な機会を提供します。食卓を囲み、日常的な会話を交わしたり、地域の散策をしたりすることで、南三陸町の生活を肌で感じることができます。この経験は、通常の観光旅行では得られない地域の人々とのふれあいを重視したものです。
研修旅行の日程
研修旅行のフルスケジュールは以下の通りです:
1.
移動日
2.
オリエンテーションと震災学習
3.
南三陸かがり火祭り参加
4.
日本語学習とそば作り体験
5.
桃狩りと桃パフェ作り体験
6.
南三陸ワイナリーとキリコ体験
7.
お別れ式
この7日間の中で、民泊での交流や文化体験が凝縮されています。特に、民泊体験は参加者たちにとって最も期待されている活動の一つで、多くの学生がこの体験を楽しみにしていました。
震災学習:歴史を学び、意識を高める
オリエンテーションでは、南三陸町がどのような町なのかを説明し、震災学習の一環として、町内での津波の影響や教訓について語り部のガイドから貴重な話を聞きました。学生たちは、災害後の復興の過程や町民の経験談を聞くことで、ただの観光地ではなく、歴史ある地域としての南三陸町の姿を理解しました。
地元の伝統に触れる
研修の中で、学生たちは日本の伝統行事にも参加しました。南三陸かがり火祭りでは地元の文化を肌で感じることができ、日本そば作り体験や桃狩り、さらには神社見学を通じて、日本のアートや文化を学びました。特にそば作りの際には、自分たちで打ったそばの味を楽しむことができ、地元の食材も大いに活用しました。
参加者の声
開南大学の学生は言います。「私たちは、この研修旅行で経験したことが特別でした。民泊での生活は心に残り、ホストファミリーからの愛情に感謝しています。観光で日本に行くことも大切ですが、このような深い交流ができる体験は本当に貴重です。」
台湾との絆形成
南三陸町と台湾のつながりは、東日本大震災の際に始まりました。台湾赤十字からの支援があり、南三陸病院が再建された経緯が、台湾と南三陸の交流を深めるきっかけとなっています。今回の日本語研修旅行は、その交流の一環として、今後も続けていきたいと考えています。
南三陸町は今後も「学びの交流」を通じて、台湾との連携を強化し、地域の魅力を発信していくことでしょう。観光協会のウェブサイトやSNSを通じて、これからも多くの情報を発信していく予定です。