モバイルアプリの年末年始トレンド
Adjustが発表した2024年の年末年始におけるモバイルアプリ利用のインサイトは、さまざまなカテゴリでのユーザーの行動変化を明らかにしました。特にファイナンスやショッピング、ヘルスケア、ゲームといった分野でのアプリ利用が注目されています。
ファイナンスアプリの急増する需要
12月に入ると、ファイナンスアプリの利用活性化が見られました。特に12月20日、ファイナンスセッションは年間平均を29%超える数字を記録。これは年末の支払いを急ぐユーザーの動きが影響したと考えられます。しかしクリスマス前後のイブや当日は一時的に利用が落ち込み、その後さらに増加するというサイクルが観察されました。特に12月30日には決済アプリの利用が13%増加し、年末の資金管理にシフトしている様子が伺えました。
ショッピングアプリの人気
年末年始のショッピングは、12月初旬から大幅に増え、特別割引を求めるユーザーが増加しました。12月1日には、割引情報によりアプリのインストール率が42%上昇。12月中旬には再びインストール数が26%増え、これはプレゼント購入や年末バーゲンの影響と見られます。クリスマスの過ぎた年末は、歳末セールや自分へのご褒美でショッピングアプリの利用が活発化しました。
レストラン予約アプリの需要の高まり
年末年始の食事会やパーティーが計画される中、レストラン予約アプリも大きな需要を見せました。12月7日には年間平均の111%を超えるインストールがあり、その後寄せられる食事のニーズに応じてセッション数も上昇。クリスマスシーズンにはやや落ち着くものの、年末年始に向けては再びエンゲージメントが高まりました。
ヘルス&フィットネスアプリの成長
クリスマスが終わると、ユーザーは新年のための健康目標を設定し始め、ヘルス&フィットネスアプリの利用が増加します。12月26日や12月末にはインストール数が急増し、特に新年の元旦には前年よりも46%の増加を示しました。年始に新たな挑戦を始めたいという意識が、アプリの利用促進に繋がったといえるでしょう。
ゲームアプリの人気上昇
エンターテイメント需要の高まりに伴い、年末年始のゲームアプリのセッション数も増加しました。元旦には参加型エンターテイメントが特に人気であり、アクションゲームやハイパーカジュアルゲームの使用が増えました。特にハイパーカジュアルゲームのセッション数は57%の増加を記録し、手軽に楽しめるエンターテイメントへのニーズが反映されました。
Adjustの展望
Adjustの日本ゼネラルマネージャー、佐々直紀氏によると、年末年始のモバイルアプリ利用トレンドには、ますますモバイルプラットフォームが利用の中心になっていることが見て取れます。ユーザーのライフスタイルが変化する中、マーケティングの成功は適切なタイミングでコンテンツを提供するかにかかっています。Adjustはそのデータをもとに、マーケッターがユーザーのニーズに応じた最適な戦略を実行できるよう支援を続けます。
Adjustについて
Adjustは、モバイルアプリやコネクテッドテレビなど、さまざまなプラットフォームでの計測と分析を行うIT企業です。アプリマーケティングの各ステージで顧客に寄り添ったサポートを行い、優れた成果を上げるためのデータ分析ソリューションを提供しています。会社はドイツのベルリンに本社を置いており、AppLovinのグループ会社としても知られています。